これまでの努力と実力がぶつかり合う戦場、それが共通テストです。
「普段は答えられるのになぜかテスト本番や模擬試験ではうまく点が伸びない」
「共通テストの雰囲気や持ち物が今1つわからない」
といった受験生は毎年多いものです。
学校によっては、こうしたテストへの心構えや準備の仕方を教えてくれないこともあるでしょう。
今回の記事では、共通テストの受験生に絶対必要な当日の持ち物と試験に挑む服装から当日の会場でのふるまい方まで、受験者の皆さんの疑問を1つ1つ解消していきます。
ここから受験は始まっている!試験当日の持ち物
まずは、共通テスト本番で実力を発揮するための方法を見ていきましょう。
一発勝負の共通テストでは事前の準備がしっかりできているからこそ、万全の状態で試験に望むことができると言っても過言ではないほど前日までの準備が大切です。
共通テストでは普段の模擬試験と比べて必ず緊張する試験のため、当日に用意しようとするとどうしても忘れ物をしてしまいがちです。
事前に準備できるものは必ず前日までに準備を済ませておきましょう。
確実に準備!前日までに準備できるもの
共通テスト当日の持ち物はほとんどが前日までに準備できるものになっているため、時間のあるうちに準備して忘れ物をしないように念入りに確認しておくことが大切です。
ここからは、共通テストを受けるために必要なものを見ていきましょう。
前日までに準備できるもの|①受験票と写真票
共通テストを受けるためには、大学入試センターから送付された受験票と写真表が必要です。
この受験票と写真表は必ず切り離さない状態で会場に持って行ってください。万が一忘れてしまったり、なくしてしまった場合は会場内で仮受験票を発行してもらうことになります。
仮受験票を再発行することは可能ですが、当日のやる気や精神状態にも大きな影響を与えることが考えられ、大きな時間のロスになってしまいますので、できる限り無くさないように、忘れないようにあらかじめ準備しておきましょう。
前日までに準備できるもの|②身分証(学生証、塾生証など)
いざというときに役に立つのが身分証です。
仮受験票を発行する際や、トラブルが起きた際に迅速に身分を証明できるため、必ず携帯しておきましょう。
前日までに準備できるもの|③黒色の鉛筆(H,HB,F)、消しゴム、鉛筆削り
鉛筆に関しては指定された濃さで使い慣れたものを選んでください。
当日使い慣れない文房具で試験に挑むのは履き慣れない靴で大会に挑むようなものになるため、絶対に避けましょう。本数は最低でも10本前後、多ければ多いに越したことはありません。
消しゴムについても使い慣れたものを複数持っていきましょう。英語やロゴなどが入ったスリーブは試験に持ち込めないことがあるため、予めスリーブを外しておくか、ロゴのないものを使用しましょう。
また、鉛筆削りについては小型のものにしてください。ナイフ状のものや電動のものは持ち込めない場合や、使用できないことがほとんどのためナイフ状や電動のものは持って行かないように注意しましょう。
前日までに準備できるもの|④時計
試験会場は時計が設置されていない場合がほとんどです。正確に時間のわかる時計を必ず持参するようにしましょう。
しかし試験中のアラームは禁止行為になっているため、アラーム機能のないものを持ち込むか、アラームはあらかじめ切っておいてください。
前日までに準備できるもの|⑤携帯電話
携帯電話は連絡手段・交通手段の確認として持参した方が安心できるでしょう。
こちらもアラームなどを切るのはもちろん、試験中は必ず電源を切ることを忘れずに、カバン等にしまってください。
前日までに準備できるもの|⑥交通費
会場までの交通費は必ず前日までに用意しておきましょう。
公共交通機関を利用する際は、必ず交通費より少し多い金額を現金で用意して置くことを推奨します。
場所や交通手段によってはICカードに対応していない場合もあるため、現金は多く持って行くに越したことはないです。
前日までに準備できるもの|⑦地図
地図は会場までの道のり、会場付近の地理を確認するために使用します。
紙媒体の地図は必ずしも必要なアイテムではありませんが、スマートフォンを持っていても紙媒体の地図を持っておいたほうが安全です。
この地図は不安であれば念のために持って行くアイテムという認識で問題ありません。
前日までに準備できるもの|⑧ハンカチやティッシュ・マスクなど
試験会場にティッシュが常備されている会場はほぼないと考えておくといいでしょう。
そのため、自分専用のティッシュやハンカチは必ず持参した方がいいです。
また、このご時世のためマスクは必ず着用して行くと思いますが、念のために替えのマスクも持参すると何かあっても安心できますね。
前日までに準備できるもの|⑨カイロ、毛布、ひざ掛けなど
共通テストは冬の寒い時期に行われ、共通テストが終わった後にも入試を控えているため風邪をひかないようにカイロやひざ掛けなど防寒アイテムを持参するといいでしょう。
しかし、柄のあるものや文字の入っているものは試験官の判断により使用できないことがあるため、できるだけ無地のものにしましょう。
前日までに準備できるもの|⑩上履き
試験会場の中には上履きを持参するように指定している会場もあります。
指定されていない場合は必要ありませんが、指定のある場合は上履きを必ず用意してください。
試験の結果を左右する!当日の服装
持ち物と並んで受験生を悩ませるのが当日の服装です。
かつて中国で行われていた役人の採用試験、科挙では合格するために下着にびっしりと文字を書きカンニングペーパーにしていたという問題もありましたが、今日の共通テストではそのようなことはできません。
では、共通テスト当日にはどのような服装で挑めばよいのでしょうか?
共通テスト当日の服装|①学校の制服で行く
共通テストの試験会場に着ていく服装の中で、最も差支えない服装は制服です。基本的に公式な場で着用するために定められている制服は当然受験会場でも問題なく着用できます。
ただし、体温調整のために襟首などを開けた際、下に華美な服装をしている場合や極度に気崩している場合には注意されることがあります。
共通テスト当日の服装|②私服で行く
模擬試験などを受けるときと同じように私服を着用して受けることも可能です。
制服を着用する場合と比較して私服は自分の体調や気温によって変えることが容易なため、制服で勉強するのに慣れていない場合や温度変化を気にする方は私服の方がよいでしょう。
ただし、華美な服装や柄・文字が多い服装は試験官の判断によって着用できない恐れがあるため、できる限り無地のものを着用しましょう。
勝負当日!会場へ行くまでの流れ
万全の準備をして迎えるのが試験当日です。
ここからは自分の実力を発揮するための会場までの流れを見ていきます。
実力を発揮するための睡眠!いつ寝ていつ起きるのか
「テスト前日は早めに寝て睡眠をとる!」
という考え方もありますが、実はこれは大きな間違いです。
普段から寝ている時間に寝ることが体に最もストレスがかかりにくいため、普段から就寝時間が遅く、起床時間が遅くなっている場合はできるだけ早くその習慣を改善しておきましょう。
また、脳は起床3時間後あたりから活発な活動を行うため、試験開始時間の3時間前に起きる習慣をつけておくといいでしょう。
実力を発揮するための朝食!炭水化物のとりすぎに注意!
「脳の活動にはブドウ糖が必要だから炭水化物をしっかりと摂取する!」
という考えも決して間違っていませんが、ここには大きな落とし穴があります。
実は炭水化物を短時間に大量に摂取すると、血糖値の急激な上昇を防ぐためにインスリンが分泌されて眠気を催すことがあるのです。
脳の働きを活発にするためには朝食にコーヒーやお茶などのカフェインを適度に含む飲み物や牛乳、おむすびや菓子パンなどを摂取するとよいでしょう。
お昼休憩でもおむすびやパン・バナナなど短時間で食べることができ、効率よくブドウ糖が摂取できるものがおすすめです。
実力を発揮するための移動!心に余裕を持って行動を!
試験当日はほかの受験生も同じく会場に向かっているため、多くの公共交通機関で混雑が予想されます。
運営会社によっては臨時便などを運行している場合もありますが、ダイヤが大幅に乱れる可能性を考慮し、時間に余裕を持って行動しましょう。
いざ試験本番!会場でやるべきこと
ここまで入念に準備をしてきましたが、最も重要なのは会場についてからです。
たくさんのライバルたちに囲まれた中で実力を発揮するにはどうすればよいのでしょうか。
会場に着いたらすぐにすべきこと|席の確認
会場についたら、すぐに自分の席を確認しましょう。
机や椅子にガタつきがあった場合、試験官にそのことを伝えると会場によっては対応してもらえる場合があるため、気になる方は伝えることをおすすめします。
また、トイレの場所を予め把握しておくといいでしょう。
絶対にしてはいけないこと|不安でも答え合わせはしない!
ありがちなのが、科目ごとの休憩時間に前の科目の答え合わせをしてしまうことです。
こういったテストの際にはどうしても前の科目の出来が気になってしまうものですが、答え合わせをしたところで点数に何ら影響がないため、答え合わせをしてはいけません。
休憩時間はしっかりとリフレッシュするか、次の時間の準備・予習に当ててください。
試験で実力が出せる人は実力の出し方を知っている|まとめ
今回は共通テストの当日の持ち物・服装・実力を発揮するための方法についてご紹介しました。
どんな試験であっても準備の差が結果に直結するものです。
持ち物の準備、服装の選定、食事のどれをとっても共通テストという一発勝負の舞台には欠かせません。
普段受けている学校や塾での模擬試験からこの「実力の出し方」を意識して実践すれば、必ず共通テスト本番でも生きてくるはずです。