受験生のみなさん、受験勉強は捗っていますか?
クラブ活動や習い事など、学校生活が忙しい中で勉強をするのは簡単なことではありません。そんな時、心強い味方になってくれるのが予備校です。
今回は、これから予備校に申し込むかどうか検討している人や、これまで通っていた学習塾から大学受験に特化した予備校への切り替えを検討している人に向けて、予備校はいつから通えばいいのか、予備校に入るタイミングを徹底解説いたします!
予備校にいつから入ればいいのか悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。
受験生はいつから予備校に通っているのか
受験生たちは、いつからどういったタイミングで予備校に通い始めているのでしょうか?
独自に調査してみたところ、「高1の4月」「高2の夏」「進級時(学年が切り替わるタイミング)」が特に多いことが分かりました。
それでは、それぞれの理由やメリットなどを見ていきましょう。
高校1年生の4月
高校1年生の4月から予備校に通っている人は、すでに受験戦争の最前線に立っている人です。
常に大学受験を意識した勉強をしているため、苛烈な受験戦争において大きくリードすることができます。
高校1年生の4月から予備校に通うためにはそれなりにまとまったお金が必要になるため、スケジュール面での都合も考慮する必要があるでしょう。
新たな高校生活が落ち着くまで様子を見てから入塾を検討してみるのもおすすめです。
高校2年生の夏
高校2年生の夏から申し込み、通い始める人も多くいます。
志望校の候補がある程度固まってきて、本格的に受験勉強に取り組み始める人が多い時期です。
高校2年生の夏休みはある程度落ち着いた状態で迎える初めての長期休暇なので、ここから、しっかりと腰を据えて受験勉強に向き合っていきましょう。
ただし、カリキュラムは一般的に4月からの1年間で組まれているため、中途でのスタートになってしまうことや、割引やキャンペーンが適用される年度初めの4月よりも入学金などの費用が高額になってしまうなどのデメリットに注意が必要です。
進級時(学年が切り替わるタイミング)
高校1年生から2年生に、2年生から3年生に学年が切り替わるタイミングで予備校に申し込みをする人も多いです。
また、予備校側としても3月・4月からの申し込みを強く推奨しています。
その結果として、この時期は各予備校がさまざまなキャンペーンを実施し、受験生の入塾を促しており、予備校の価格競争も繰り広げられています。
つまり、一番お得に申し込むことができるのが、この3月・4月の学年が切り替わるタイミングです。
予備校に申し込みをするのは4月がおすすめ!
予備校に通い始めるタイミングとして、最もおすすめなのは3~4月の早い時期です。
この時期に申し込むと、4月のカリキュラムスタートと同時に勉強を始められるため、1年間のスケジュールが立てやすくなります。
さらに、新年度に合わせた新規入塾キャンペーンや特典が多いのもこの時期の魅力です。
また、4月入塾の他の生徒も多いため、友達と入塾したり、新しい講師や仲間との出会いにも恵まれます。
予備校に申し込むタイミングは人それぞれでOK!
予備校への申し込みは4月が理想的ですが、事情があってすぐに通い始められない人も少なくありません。
「高校生活を満喫したい」「部活動に集中したい」と考える人も多いですが、そんな時は、部活と両立できる予備校を選ぶというのもひとつの方法です。
実際に夏まで部活動に励み、その後から受験勉強を始めて逆転合格した生徒もたくさんいます。
また、金銭的な理由で申し込みを先延ばしにするケースもあると思いますが、4月からスタートできなくても心配はいりません。
大切なのはまわりに流されず、自分にとってベストなタイミングで予備校に申し込むことなので、焦らず、自分のペースで進めていきましょう。
映像授業や授業をしない予備校はいつからでも!
東進の映像授業や「日本初の授業をしない」を掲げる武田塾は自分のペースで学習を進めることができます。
そのため、4月からのスタートに間に合わなくても、周りに遅れる心配をする必要はありません。
部活動に励んでいる学生でも、放課後に自分のペースで学習を進めることができます。
もちろん勉強の時間を確保することは大切ですが、自分の時間も大切にしながら勉強できる予備校を探してみるのもおすすめです。
どのくらいの高校生が予備校に通っている?
実際にどのくらいの割合で高校生が予備校に通っているかというと、半数近い学生が予備校に通っているというデータがあります。(文部科学省「令和5年度子供の学習費調査」)
さらに、2023年毎日サンデーの調査では、最難関大学である東京大学の合格者の9割が何らかの予備校や塾に通っていたというデータも見られました。
大学受験のための予備校は、志望校に合格するためのノウハウを培っていることやこれまでの入試を分析して対策をしてくれるため、難関大学を志望する受験生に予備校は必須であると言えるでしょう。
ここからは予備校に通うメリットやデメリットについて解説をします。
予備校に通うメリットは?
予備校は大学受験に特化しているため志望校別で対策をできることや、受験に必要なサポートを受けられることがメリットです。
大学受験に必要な具体的な計画を立てることは個人ではとても難しいです。
予備校に通うことで、志望校に合格をするために逆算した具体的な計画を立てられることもメリットのひとつです。
予備校に通うデメリットは?
予備校に通うデメリットは費用がかかることです。
予備校によっては年間で100万円以上の費用がかかることもあります。
そのため、家庭の状況によっては高校3年生になったタイミングで申し込み、予備校に通う高校生もいます。
予備校によっては特待制度があり、予備校にかかる費用が免除・減免になることもあります。
予備校の費用相場
予備校の費用相場は通塾する予備校や学年によって異なります。
下記は四大予備校である河合塾・東進・駿台・武田塾の大学受験を目指す高校3年生(または浪人生)の1年間の費用相場です。
河合塾 | 東進 | 駿台 | 武田塾 |
---|---|---|---|
約70万円~90万円 | 約49万円 | 約65万円~80万円 | 約50万円 |
予備校の費用は学年が上がるごとに高くなる
予備校の費用は、学年が上がるごとに高くなる傾向があります。
特に高校3年生や浪人生向けの講座は受験対策が本格化する分、授業の質や量も増えるため、そのぶん費用もかさみがちです。
そのため、予備校に通うタイミングをしっかりと見極め、年間でどれくらいの費用がかかるのかをあらかじめ計算しておくことが大切です。
また、季節講習などの追加費用も発生するケースが多いため、トータルでの費用を把握するようにしましょう。
下記の記事では、四大予備校(河合塾・駿台・東進・武田塾)の授業料を詳しく比較しています。コスト面で予備校選びに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
予備校を選ぶときのポイント
予備校に入るタイミングも大切ですが、どの予備校を選ぶのかも同じくらい大切です。
予備校には集団授業や個別指導などの指導形態がわかれているため、自分と相性の良い予備校を選ぶようにしましょう。
ここからは予備校を選ぶときのポイントについて解説をしていきます。
予備校を選ぶときのポイント1.指導形態から選ぶ
それぞれの予備校によって指導形態が違うため、自分と相性の良い指導形態の予備校を選ぶようにしましょう。
四大予備校である河合塾・東進・駿台・武田塾を例にすると、河合塾と駿台は集団授業の予備校です。
東進は有名講師陣による映像授業で、個人ブースで映像授業を見ながら1人で学習を進めるのが特徴で、武田塾は授業をしない代わりに自学自習の徹底サポートをしてくれます。
どのスタイルの予備校が自分に合っているかは無料体験授業や無料相談を受けてみるのがおすすめです。
予備校を選ぶときのポイント2.通いやすさから選ぶ
予備校を選ぶときには自宅からの通いやすさも大切なポイントです。
予備校は授業だけではなく、普段の勉強を自習室でできるため、受験生は毎日のように通う事が多いです。
予備校に通うまでの距離や時間、アクセスのあまり良くない予備校を選んでしまうと勉強時間が削られてしまうので、自宅からアクセスの良い予備校を選ぶようにしましょう。
アクセスの良い予備校を選ぶことで勉強時間を確保でき、有意義に勉強に励むことができます。
予備校を選ぶときのポイント3.合格実績から選ぶ
予備校を選ぶ時には目指している大学の合格実績があるのか確認するのも大事なポイントです。
ほとんどの予備校は公式サイトなどで合格実績を公表しているので、自分の志望校の合格実績があるのかを調べてみましょう。
また、合格実績の有無だけでなく、合格者の数や現役合格者の割合などもチェックするのがおすすめです。
同じ東大合格者数でも浪人生が多いのか、現役生が多いのかによって、指導スタイルや講義の内容も異なる可能性があります。
予備校を選ぶときのポイント4.サポート体制から選ぶ
予備校を選ぶときには、学習面以外のサポート体制も重要な判断材料です。
担任・チューターによる進路相談や模試後の個別面談、学習計画の作成サポートなどサポートが充実している予備校を選ぶことで、志望校合格の可能性が高くなります。
また、定期的な面談や学習の進捗を細かく管理してくれる体制が整っていると、安心して受験勉強に集中できるのも嬉しいポイントです。
自分がどれくらいサポートを必要とするかを考えながら、予備校のサポート内容をチェックしてみましょう。
予備校を選ぶときのポイント5.授業料やコスト面から選ぶ
予備校は長期間にわたって通うことが多いため、授業料などの費用面も無視できないポイントです。
予備校は指導形態ごとに費用は大きく異なり、集団授業型や映像授業型、自学自習型など指導形態によってコストが変わってきます。
また、夏期講習や冬期講習など追加料金がかかる場合もあるため、必ずチェックするようにしましょう。
予備校選びのときは、複数の予備校の資料を取り寄せ、費用の内訳までしっかり確認することが大切です。
予備校に通う目的を考えてみよう!
ここまで、予備校に申し込みをする時期について述べてきましたが、ただ予備校に通えばいいというわけではありません。
なんとなく予備校に通い始めたとしても、無駄な時間を過ごしてしまいます
自分はなぜ予備校に通うのかを改めて考えることはモチベーションの維持にもつながるので、予備校に申し込みをする前に予備校に通う理由を考えてみましょう。
大学受験のサポートを受けたい
予備校の通う目的の1つに大学受験のサポートを受けるという目的があります。
大学受験は学校での小テストや定期テストとは全く異なる試験です。
学校で教わった内容の勉強だけでなく、「志望校に合格するための勉強」をしなくてはなりません。
予備校によっては志望校別のカリキュラムが用意されていたり、1人ひとりの学力や特性に合わせた個別カリキュラムを作成してくれることもあるため、志望校合格に向けた徹底的なサポートを受けることができるでしょう。
勉強習慣を身に付けたい
予備校は授業だけではなく、授業以外の時間でも自習室を使えるため、毎日予備校に行くことで自然と勉強習慣が身に付いていきます。
普段から毎日数時間、机に向かって勉強する習慣を身に付けている人はそう多くありません。
日常的に勉強する習慣が身に付いている人とそうでない人では、勉強時間の感じ方が大きく異なってきます。
正しい勉強習慣を身に付けることが、志望校合格を実現する大きな一歩になるのです。
成績を上げたい
独学の勉強に限界を感じたことはありませんか?
予備校では入塾時にテストや診断を行って生徒1人ひとりの学力を正確に測り、それを基にカリキュラムを作成する教室が多いです。
第三者の目線で今の自分をまんべんなく分析してもらえるため、独学では決して成しえない有意義な勉強を行えます。
予備校に通わなくても大学に合格できる?
予備校に通わなくても大学に合格をすることは可能ですが、自己管理能力や情報収集能力が求められます。
予備校に通わず合格をするためには学習計画を立て実行する自己管理能力、オンライン教材や参考書など様々な教材から志望校合格に適切な教材を選ぶ情報収集能力が必須と言えます。
予備校に通わないことで、大学合格のための費用を削減することができますが、自宅で学習できるオンライン教材や参考書で対応可能か十分に検討しましょう!
予備校はいつから通う?入るタイミング|まとめ
今回は、予備校に申し込むのはいつからがベストなのかについて、他の受験生たちが入るタイミングや予備校に入る目的などの要素から探ってきました。
予備校に入塾するベストタイミングは4月ですが、必ずしもそれだけが正解というわけではありません。
金銭面・スケジュール面・精神面など、それぞれの事情もあることでしょう。
受験勉強のために予備校に申し込むのは早いに越したことはありませんが、その目的を見失ってはいけません。
大学受験までの時間は限られています。その際限ある貴重な時間を無駄にしないためにも、自分自身で考え、ベストなタイミングで予備校に申し込みましょう。