代々木ゼミナールは、かつては3大予備校の一つに数えられる予備校で全国各地に授業を展開していましたが、現在は6つの校舎とサテライン授業が中心となっています。
校舎に直接通える人は高校生コースや大学受験科の料金を、通えない人はオンラインコースの料金がわかると、どのくらいの予算が必要か見積もりできるのではないでしょうか。
今回は代々木ゼミナールの料金について解説しますので、代々木ゼミナールへの通学やサテライン授業を受講したい方は、ぜひ参考にしてください。
代々木ゼミナールはどんな予備校?
大手予備校としてよく知られている代々木ゼミナールは、かつては河合塾や駿台予備校と肩を並べる大規模予備校でした。
現在は直営校を6校まで絞り込み、「代ゼミサテライン予備校」を中心とした運営となっています。
ここでは、代々木ゼミナールの概要と過去の合格実績を紹介します。
代々木ゼミナールの概要
代々木ゼミナールは1957年に設立された大手予備校で、1980年代には河合塾や駿台予備校と並ぶ三大予備校に数えられていました。
模擬試験である代ゼミ模試は全国の高校や予備校で使用されており、代々木ゼミナールは大学受験指導の名門として高い知名度を誇っていました。
2014年から徐々に直営校を削減し、現在は東京・札幌・新潟・名古屋・大阪・福岡の6校舎で授業を行っています。
過去の合格実績
校舎の数は大幅に削減されても、合格実績のレベルが落ちたわけではありません。
直近の2023年度を見ると、旧七帝大や難関十大学などに数多くの合格者を出していることから考えると、指導力は維持されていると見るべきでしょう。
代々木ゼミナールの主なコース
代々木ゼミナールで開講されている主なコースは以下の4つです。
・大学受験科(高卒生)
・単科ゼミ(高卒生)
・オンラインコース
それぞれのコースの概要を見てみましょう。
高校生コース
高校生コースは現役の高校1年生から3年生を対象とするコースで、学年に応じたカリキュラムが特徴です。
高校1年生向け | 幅広い知識を基礎から身につけるカリキュラム |
---|---|
高校2年生向け | 基礎に加えて演習で応用力を伸ばすカリキュラム |
高校3年生向け | 受験に向けて志望校を絞り込む受験対策を中心としたカリキュラム |
高校生活3年間で徐々に力をつけ、現役で大学合格するための適切なカリキュラムを編成していることがわかります。
大学受験科
大学受験科は高卒生を対象とした授業で「オリカリ(オリジナルカリキュラムコース)」で合格に向けた効率的なカリキュラムを編成しています。
教科ごとに自分のレベルに合った講義が受講できるため、苦手科目を集中的に学ぶといった学習スタイルで勉強することも可能です。
また、開講後も追加料金なしで年4回まで時間割を変更することができるため、自分に合ったカリキュラムで勉強できるシステムといえるでしょう。
オンラインコース
高卒生を対象とするオンラインコースは、代ゼミ本部の授業を同時中継で生配信する「ライブ・サテライン」と手持ちのスマホなどで授業動画を指導できる「モバサテ」の2本立てで授業を行っています。
通学型の大学受験科と同じく高卒生向けの講座を自宅で視聴でき、自分のペースで勉強できるコースです。
単科ゼミ
1講座ごとで申し込めるのが単科ゼミで、対面授業と映像授業のどちらかを選択できます。
映像授業の場合、部活動などで忙しい現役高校生でも受講可能です。
わからない点については質問用紙で質問できるため、わからないまま疑問を放置するといったことはありません。
単科ゼミは3つのタイプに分かれており、高卒生対象のレベル別対策講座と現役生でも受講可能な受験対策講座、申し込んだ月内は対象講座が受講し放題になる月謝制講座があります。
代々木ゼミナールの学費
代々木ゼミナールの主なコースは全部で4つですが、それぞれのコースで必要な学費が異なります。
各コースの学費を詳しく見てみましょう。
高校生コースの学費
高校生コースに申し込むには、「代ゼミ中学・高校メイト会員」になる必要があり、入会金が16,500円必要となります。
そのうえで、学期+講習会パックか1講座ごとの月謝制かを選択します。
学期+講習会パックの料金は一括払いと分割払いによって異なりますが、今回は一括払いの料金を紹介します。
講座数 | 一括払い料金 | 通常料金からの割引額 |
---|---|---|
1講座コース | 180,000円 | ー |
2講座コース | 310,000円 | 30,000円 |
3講座コース | 425,000円 | 75,000円 |
4講座コース | 520,000円 | 140,000円 |
出典:代々木ゼミナール
上記の授業料は本部校のものですので、他の校舎で申し込む際は入会を希望する校舎に直接問い合わせてください。
また、学期+講習会パック以上の講座を受講する場合は、フリーセレクトプランを選択すると年間600,000円で全ての講義を受講できます。
大学受験科の学費
高卒生を対象とする大学受験科は志望校別で充実したカリキュラムを用意しているため、他の講座よりも合計費用が高くなっています。
各コースごとの学費は以下のとおりです。
コース名 | 入学金 | 授業料 | 諸経費 | 一括合計 |
---|---|---|---|---|
国公立理系 | 100,000円 | 815,000円 | 50,000円 | 965,000円 |
国公立理系 | 100,000円 | 885,000円 | 150,000円 | 1,135,000円 |
私立理系 | 100,000円 | 780,000円 | 50,000円 | 930,000円 |
国公立医系 | 100,000円 | 845,000円 | 50,000円 | 995,000円 |
私立医療 | 100,000円 | 790,000円 | 50,000円 | 940,000円 |
国公立文系 | 100,000円 | 815,000円 | 50,000円 | 965,000円 |
東大文科 | 100,000円 | 885,000円 | 150,000円 | 1,135,000円 |
私立文系 | 100,000円 | 780,000円 | 50,000円 | 930,000円 |
早慶文系 | 100,000円 | 800,000円 | ー | 900,000円 |
出典:代々木ゼミナール
オンラインコースの学費
オンラインコースの学費は以下のとおりです。
コース名 | 入会金 | 一括授業料 |
---|---|---|
国公立大コース (理系/文系) |
16,500円 | 580,000円 |
私立大コース (理系/文系) |
165,000円 | 530,000円 |
出典:代々木ゼミナール
サポートオプションを希望する場合は年間110,000円の追加料金が、担当講師を変更する際は55,000円の追加料金が発生しますので注意しましょう。
単科ゼミの学費
単科ゼミはレベル別対策講座、受験対策講座、月謝制講座の3つのタイプがあり、それぞれで学費の設定が異なっています。
講座ごとの学費について整理してみましょう。
レベル別対策講座の学費
高卒生対象のレベル別対策講座の学費は以下のとおりです。
第1学期 | 全12回 | 48,000円 |
---|---|---|
第2学期 | 全12回 | 48,000円 |
第3学期 | 全5回 | 20,000円 |
出典:代々木ゼミナール
受験対策講座の学費
全員申し込み可能な受験対策講座の学費は以下のとおりです。
授業時間×回数 | 第1学期(全12回) | 第2学期(全12回) |
---|---|---|
90分×週1回 | 48,000円 | 48,000円 |
90分×週2回 | 78,000円 | 78,000円 |
60分×週1回 | 32,400円 | 32,400円 |
出典:代々木ゼミナール
高校生のみ25,000円で第三学期オプションを受講可能ですが、オプションのみ受講することはできませんので注意しましょう。
月謝制講座の学費
申し込んだ月内の対象講座が受講し放題になる月謝制の料金は以下のとおりです。
申し込み教科数 | 授業料 |
---|---|
1教科/1ヶ月 | 12,100円 |
2教科/1ヶ月 | 19,800円 |
3教科以上/1ヶ月 | 24,200円 |
出典:代々木ゼミナール
代々木ゼミナールはどんな予備校?コースと料金はどうなっているの?|まとめ
本記事では、代々木ゼミナールのコース概要や料金体系について解説しました。
代々木ゼミナールに限らず、大手予備校はさまざまな選択肢がある代わりに料金体系が複雑になっていますので、初めて受講するときはわかりにくいかもしれません。
しかし、大手予備校だけあり講師の質が高くわかりやすい授業を展開してくれるため、自分に必要な授業についてはしっかりと受講したいところです。
本記事を参考に代々木ゼミナールのコース内容と学費を確認して、自分に合った適切なコースを選択しましょう。