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河合塾の記述模試の特徴は?マーク模試との違いや意味を徹底解説!

2023年10月23日 2023年10月23日

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数多くの模擬試験がある中で、河合塾の全統記述模試は受験者数の多さと信頼度の高さで定評があります。

そもそも、模擬試験には記述模試とマーク模試の2種類がありますが、河合塾の模試の場合はどのような違いがあるのでしょうか。

今回は河合塾の全統記述模試を取りあげ、記述模試とマーク模試の違いやそれぞれの模試の目的・全統記述模試で高得点を取るために必要なこと・記述模試実施後にするべきことなどについて解説します。

受験生にとって河合塾の模試は非常に重要ですので、高3の受験生だけではなく高1・2の生徒にも見て欲しい内容となっています。

河合塾で実施する主な模擬試験

模擬試験の様子

河合塾・ベネッセ・駿台予備校などは高校生や既卒生を対象とした模擬試験を実施しています。

このうち、河合塾が実施している模擬試験は「全統模試」といいます。

今回は全統記述模試と全統マーク模試の特徴・全統記述模試の信頼度についてみてみましょう。

全統記述模試

全統記述模試は河合塾が実施する記述方式の模擬試験で、日本で最も受験者数が多い模擬試験です。

高2・高1生対象と高3生・既卒生対象の2種類があり、高2対象の「全統記述高2模試」からマーク模試の結果と組み合わせるドッキング判定が導入されます。

記述とマークの成績を組み合わせて判定を出すため、自分の実力を測るうえで良い指標となるでしょう。

メインとなる高3の実施スケジュールは5月・8月・10月の3回ありますが、受験直前にあたる10月の記述模試は合否判定の重要な資料となるため、それまでに記述力をある程度完成させておくのが理想です。

マーク模試

マーク模試は大学入学共通テストやマーク形式を採用している私立大学の入試に対応した模擬試験です。

2択から4択で回答させるものが大半ですが、数学などでは計算結果を回答させるためあてずっぽうでは正解できません。

といっても、記述模試ほど正確な知識がなくても解答できるため、難易度はやや低いと言ってよいでしょう。

全統記述模試の信頼度

全統記述模試は高校の先生方や予備校講師といった受験の専門家から信用度が高いと評価されています。

1番の理由は何と言っても受験者数が多いことで、受験者数は20〜30万人に及びます。

2022年の大学志願者数が約65万人だったことを考えると、2人から3人に一人は全統記述を受けている計算となりますので、かなり信頼度が高い模試だといえるでしょう。

難易度はやや高めで、特に受験直前の10月に実施される全統記述模試は範囲が大きいこともあってかなり厳しめの判定がでます。

河合塾の記述模試とマーク模試の違い

模試を受ける学生

模擬試験と一口に言っても、記述模試とマーク模試では実施する目的が異なります。

ひとことでいえば、対象とする受験生の層が違うということになるでしょう。

記述模試は二次試験で記述問題が出題される国公立大学や記述形式で出題される私立大学の一般入試を受ける人が対象であるのに対し、マーク模試は大学入学共通テストや共通テスト利用の私立大学受験生を対象としています。

ここからは、記述模試・マーク模試それぞれの目的についてまとめていきます。

記述模試の目的

記述模試の目的は、受験生の記述問題での解答能力をチェックすることです。

記述問題は国公立大学の二次試験や私立大学の一般受験で出題されている方式ですので、これらの大学を受けようと考えているのであれば受験は必須です。

マーク形式と異なり、記述模試では自分で回答欄に答えを書かなければならないため、中途半端な知識では答えを書けないかもしれません。

また、要約問題や字数指定の記述問題など豊富な出題バリエーションに慣れることも目的の1つです。

「マーク問題は点数が取れるのに記述問題はダメ」という人は、記述力をアップするための勉強が必要となるでしょう。

マーク模試の目的

マーク模試の目的はマーク形式での得点力を図ることです。

マーク形式は大学入学共通テストや私立大学の入試などで活用されているので、多くの受験生にとっておなじみの形式ではないでしょうか。

記述模試に比べるとおおざっぱな知識で回答できる半面、マークミスへの注意などマーク独特の注意点もあります。

また、マーク形式独特のひっかけ問題などに慣れることもマーク模試の大事な目的です。

国語などでは記述模試よりも長い課題文を読みますので、速読力を鍛える必要もあるでしょう。

河合塾の記述模試で高得点を取るためには?

100点のテストを見せる女子学生

河合塾の全統記述の難易度が比較的高いことや、マーク模試とは異なり二次試験などでの記述力を試すために重要な試験であるということがわかりました。

では、どのようにして記述模試で得点アップを図ればよいのでしょうか?

得点アップに必要な2つのポイントを解説します。

知識を正確に覚えてアウトプットする

記述模試で重要なのは正確な知識をアウトプットする能力です。

ここでいう「アウトプット」とは答案に正答を書き出す能力ですので、あいまいな知識ではありません。

英語を例にとると、文法を正確に理解して正しい語順で記述する能力があったとしても、単語のスペルを間違えていては減点されてしまうでしょう。

不確かな知識では正解できないという厳しさがあるからこそ、自分の知識を試す絶好の機会となるのです。

記述模試の「解答方法」を身につける

マーク模試では解答の途中経過を書かなくても、答えさえあっていれば得点をもらえますが、記述模試の解答の場合はそうはいきません。

数学が顕著ですが、計算式や証明の過程で必要な数式や文言が欠けていたり、説明が不十分な場合は得点できません

国語であれば、要約で必要な部分が抜け落ちていたり、主語が不明確な文章では高得点が付きません。

採点者から見て解答と判別できないほど字が汚い場合や、下書きと答案の区別がつかないような解答、単に数式だけを羅列したような答案は大幅に減点されるおそれがあります。

記述模試は自分が記述問題への正しい解答法を身につけているか確認するチャンスなのです。

河合塾の記述模試で大事なこと

模擬試験を受ける学生たち

記述模試は自分の実力を測るうえでとても重要な模試ですが、大事なのは模試を受けた後にどのように行動するかです。

ここからは模試を受けた後にするべきことをまとめます。

必ず解きなおして弱点を補強する

模試が終わってからが本当の勝負です。

模試の答案が帰ってきたら、模範解答と照らし合わせて自分の答案の何が誤りだったか検証しましょう。

そして、同じ問題を解きなおして正しい解法で答案を作成できるかチェックします。

「同じ問題を解きなおして意味があるのだろうか」と疑問に思うかもしれませんが、実は、かなり大きな意味があります。

模範解答を見ただけでは、解き方まで身につきません。

同じ問題を正しい手順で解けるまで、何度でも繰り返し解いて頭と手に「正しい解法」を刻み込むことが大切であり、それができてから類問を解いて知識を定着させます。

弱点補強を繰り返し、次に同じパターンの問題が出てきたら絶対に正解できてこそ、模試を生かしていると言えるでしょう。

判定に一喜一憂しないこと

受験生にありがちなのが、「A判定だから大丈夫」「E判定だから絶望だ」と判定だけ見て一喜一憂することです。

確かに、第3回全統記述模試は10月に、全統プレは11月に実施されるので正確度は増しているかもしれませんが、そこで判定や得点に左右されて一喜一憂しているようでは合格はおぼつきません

それでも、受験本番まで1〜2ヶ月の期間を残しています。

模擬試験の判定はあくまでも途中経過ですので本番の試験が起きるまで気を抜かず、あきらめることなく勉強し続けることが重要です。

全統記述模試に関するよくある質問

クエスチョンマークの吹き出し

ここまで、全統記述模試の内容やマーク模試との違い、試験終了後にするべき大事なことなどについて解説してきました。

ここからは、記述模試に関してよくある3つの質問に答えていきます。

ドッキング判定とは何ですか?

ドッキング判定とは記述模試とマーク模試の結果を組み合わせ、本番と同じような形で行う合否判定のことです。

ドッキング判定は「第1回全統記述模試」と「第1回全統共通テスト模試」、「第2回全統記述模試」と「第2回全統共通テスト模試」、「第3回全統記述模試」と「第3回全統共通テスト模試および全統プレ」の組合わせで出されます。

信頼度が最も高いのは実施時期が最も遅い第3回全統記述と全統プレのドッキング判定です。

河合塾の記述模試を受ける意味はありますか?

意味があるかどうかは志望校によります。

記述形式の二次試験がある国公立大学や記述式の一般試験がある私立大学を受験する場合、合否判定をすることも考えると記述模試は必須であると言えます。

その反対に、志望校がマーク形式だけであればマーク模試だけで十分です。

ただ、志望校変更した時に記述模試のデータがないと学校や予備校としては判断データがなく、有効なアドバイスができないかもしれません。

全ての可能性を考えると、できる限り記述模試は受験した方が良いと言えます。

既卒生でも記述模試を受験できますか?

全統記述模試を導入している学校であれば、学校がまとめて申し込んでいるため個人で申し込む必要がありません。

しかし、河合塾に通っていない既卒生が全統記述模試を受ける場合は自分で河合塾に申し込まなければなりません

自宅の近くに試験会場があればそこで受験できますし、受験会場がない場合は自宅受験を申し込むことができます。

申し込みは河合塾の公式サイトから申し込んでください。

河合塾の記述模試の特徴は?|まとめ

今回は河合塾の記述模試である全統記述模試について解説しました。

受験数が多く信頼度が高い全統記述模試ですが、難易度が少し高いこともあり受験後に落ち込む学生が少なからずいるかと思います。

しかし、模試はあくまで「模擬的な試験」であり、実施後にどれだけリカバリーするかでその後の成績や学力の伸びが決まってきます。

せっかくの機会なので記述模試を最大限有効に活用し、志望校合格のための勉強の一環として活用しましょう。

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