大学受験に挑む高校生は2種類に大別出来ます。
それは「予備校に通う受験生」と「予備校を使わない受験生」。
実際どのような人には予備校が必要なのか、予備校を選ぶ時には何を参考にすればいいのでしょうか。
そこで今回は各四大予備校の特徴やスタンスなどをまとめてご紹介します。
自分に最適な予備校を見つけて、志望校合格にぐっと近づきましょう。
大学受験で予備校は必要?各四大予備校のスタンス
結論から言ってしまうと、”自分で学習の道筋を立てて自主的に勉強出来る”のであれば予備校は必要ありません。
しかしただでさえ学習リズムを作るのは難しい上に、大学受験のトレンドや各大学の情報まで自分で調査するには無理があります。
それで必要となるのが、大学受験のプロが集結している予備校です。
まずはどんな予備校があるのか、各校の勉強へのスタンスなどをまとめてご紹介します。
効率的なカリキュラムと徹底的アウトプットの東進
現在では映像授業を展開している『東進衛星予備校』が多く存在しており、その授業形式のメリットを最大化したような授業を行っています。
東進は特に”予習”に重きを置いたカリキュラムを採用しており、他の予備校よりも圧倒的に先行した授業を行うことで早期から志望大学の対策に取り組むことが可能です。
また筆者が感じる東進の最も魅力的なポイントに『高速マスター』があります。
パソコンから受けられるこの講座では英単語や文法、数学の計算演習といったアウトプットを高速で行うことができ、しっかりと活用すれば短期間で大学受験に通用する英語能力が身に付くでしょう。
高校入学時に高速マスター(英単語)を修了した私は、大学受験まで安定して模試で8割近くをマークし続けることが出来ました。
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難関大への合格実績No.1 レベルの高い学生と講師が集う駿台
「第一志望は、ゆずれない」をスローガンに掲げている駿台では、独自の授業方式と圧倒的な合格実績が特徴の歴史ある予備校です。
医学部医学科や難関大学向けのコースが非常に細かく分かれており、集中力が持続しやすい50分間での授業が展開されています。
同じ大学を目指す生徒同士で授業を受けるため、互いに刺激し合いながら競争心を燃やして勉強したい方におすすめです。
また駿台はICTの活用も進んでおり、携帯からいつでもオンラインで質問が出来る「manabo」やPC・スマホ・タブレットから幅広い学習が出来る「PLATON」など、いつでもどこでも場所を選ばない勉強が出来る環境が整備されています。
手厚いバックアップと授業の高品質さが高次元でバランスしている駿台は、難関校を狙う方に特化しているといっても過言ではないでしょう。
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参考書を徹底的に活用する新時代の予備校 武田塾
他予備校とは根底から異なる”授業をしない予備校”の武田塾は、逆転合格を目指す受験生から圧倒的な人気を集めています。
学校や他予備校の授業を受けて「わかる」状態になっても、必ずその問題を解けるようになるわけではありません。
そこで武田塾は”参考書を究める”ことに着目し、問題の解き方を完全に自分のものにするまで絶対に先へ進まない個別指導カリキュラムを採用しています。
また他の予備校では勉強に自主性が求められますが、武田塾では徹底的な学習管理で自立的に学習するペースを形作られるため、今まで勉強する習慣が無かった方でも安心して入塾できるでしょう。
武田塾で注目すべき点はその合格実績ももちろんですが、通った生徒の偏差値の上昇具合は驚くべきものです。
見事逆転合格を勝ち取った生徒たちの体験談はこちらから確認出来るため、武田塾の学習法が気になっている方はぜひご覧ください。
日本最大級の模試を主催し、圧倒的なデータを蓄積する河合塾
まず最初にご紹介するのは、誰でも名前の聞いたことのあるであろう超有名予備校の『河合塾』です。
基本的には集団授業を行っており、全国から集結した敏腕講師から一流の指導を受けることが出来ます。
授業で使用するテキストは講師陣が毎年の大学入試を分析して作成しているため大手予備校の中でも完成度が高く、かなり満足度の高い内容だと評判です。
また設備も非常に充実しており、個別のブース型や試験本番さながらの部屋、ラウンジ型の自習室などから自分の学習スタイルに合った自習室で勉強することが出来ます。
このように様々なメリットが存在する一方で、自由度の高い映像授業を使用している「河合塾マナビス」やいつでもどこでもオンライン学習が可能な「河合塾One」など、様々なサービス展開で幅広い生徒に対応しているようです。
何を基準に予備校を選ぶべき?
ここまでは各予備校の特徴をご案内しましたが、実際に自分が通う予備校を選ぶ際には何を基準にして選ぶべきなのでしょうか。
様々な点を参考にして、多角的に分析してみましょう。
選び方①:学習スタイル
集団授業を行っているのか個別指導を行っているのか、学習スタイルはその予備校によって十人十色です。
自分に合わないような形式で指導を受けても全く効果は出ませんが、逆にマッチする環境が見つけられれば偏差値を大幅に挙げるチャンス!
四大予備校が採用している形式を1つずつご紹介します。
集団授業
皆さんが授業と聞いて最も思い浮かぶであろうこのスタイルは、河合塾と駿台で採用されています。
何と言ってもその醍醐味は、他の生徒との競争感。
互いに難関大学を目指し日常の進退を共有し合うため、生徒によっては他の学習スタイルよりも速く成績を伸ばせるでしょう。
映像授業
この方式は主に東進で採用されており、自分のペースで柔軟に学習計画が組める点が特徴です。
集団授業などは授業を行う時間が統一されていますが、部活で忙しいような生徒でも時間を選ばずに質の高い教育を受けることが出来ます。
東進では講座の再生速度も変えることが出来るため「既にマスターした箇所は飛ばして分からない箇所をリピート」といった、より効率的な勉強が可能です。
個別指導
1対1のマンツーマンで勉強が進む個別指導は、主に武田塾で採用されている学習スタイルです。
集団授業などに比べてきめ細かな指導が行えるため、こまめにアドバイスが欲しい方や質問をすぐに解決したい方におすすめとなっています。
個別授業には集団授業や映像授業にはないメリットが多く、多くの受験生から注目されているようです。
選び方②:自分の好みで選ぶ
学習スタイル以外にも、その予備校の雰囲気やスタンスなどを参考にして選ぶのも有効です。
先述した特徴も踏まえた上で、その予備校にどのような方が向いているのかご紹介します。
東進に向いている方
主に映像授業で勉強を進めていく東進は、下記のような受験生におすすめです。
- 自分のペースで学習を進めたい!
- 他予備校よりも効率的に勉強を続けたい!
- 先取学習で余裕ある受験勉強がしたい!
東進では映像授業のメリットを最大限活用した、効率性に優れた授業を受けることが出来ます。
「予備校で先取して、学校で復習」というサイクルを作ることで、誰でも安定して理解度を上げることが出来るでしょう。
駿台に向いている方
ハイレベルな集団授業を行っていることで知られている駿台は、以下のような受験生におすすめです。
- レベルの高い授業に参加したい!
- ライバルから刺激を受けられる環境がいい!
- 短時間の講義を集中して受けたい!
講義の質も生徒のやる気も高水準な駿台は、特に理系の受験に強いとされています。
ICTを活用した学習環境や万全のサポート体制は、多くの受験生にとって最大のメリットといえるでしょう。
武田塾に向いている方
授業を行わないという革新的な指導法で注目を集めている武田塾は、次のような生徒にうってつけです。
- あの大学の逆転合格を狙いたい!
- 学習の進捗を管理してほしい!
- 講師に常時質問できる環境がいい!
武田塾ではマンツーマン形式を採用した上で学習の進捗をこまめにチェックしてもらえる制度が整っているため、今まで学習リズムが作れていなかった生徒でも安定して勉強することが出来ます。
他の予備校と比べ「偏差値を大幅に上げて逆転合格に成功した!」という声が圧倒的に多く、参考書を活用して受験までの最短ルートを走り抜けたいという方はぜひご検討ください!
河合塾に向いている方
高品質かつ幅広いサービスを展開している河合塾がおすすめなのは、次のような方です。
- 充実した環境で勉強したい!
- 質の高いテキストを使いたい!
- 志望校が決まっていて、特化したカリキュラムで進めたい!
河合塾ではそれぞれの難関国立大・私立大に特化した対策講座が行われており、その大学の入試を熟知した講師が行う授業は多くの受験生から人気です。
また河合塾は特に文系の難関大合格実績が強いとされており、特に英語の矢作先生や成川先生などは特に人気な講師として知られています。
まとめ|四大予備校のスタンスと選び方
今回は、各四大予備校のスタンスや選ぶ際のポイントなどをまとめてご紹介しました。
どの予備校にもそれぞれ特徴があり、カリキュラムや指導の方法に多少の違いが見られるのをわかっていただけたでしょうか。
1つの町に多くの予備校が立ち並ぶ現在では、いかにして”自分に合う予備校を見つけるか”が合格への重要な鍵となっています。
「自分にどんな予備校が合うのか分からない…」という方は、このページを参考にして最高の予備校を見つけましょう!