コラム

音楽を聴きながらの勉強はあり?選曲法や気を付けるポイント

2022年08月04日 2022年08月18日

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長時間机に向かっていると次第に嫌気がさして気分転換に好きな音楽をかけたり、場所を変えるためにカフェへ出向いて店内BGMの中で勉強をしたりと無意識に音楽を聴きながら勉強をしているという人は意外と多いのではないでしょうか?

勉強のモチベーションを簡単に高めてくれる音楽ですが、選曲や使い方を誤るとかえって学習効果を減退させてしまいます。

そうならないためにも「有効な活用法」と「音楽に頼らない勉強継続のテクニック」両方の知識をつけて、毎日の受験勉強にメリハリをつけましょう。

音楽を聴きながら勉強するメリット

音楽を聴きながら勉強することのメリット

音楽を聴きながらの勉強には「効果的に使うと勉強モードに入りやすくなる」というメリットおよび「気持ちを高めて長時間の勉強を可能にする」という副産物があります。

ただし音楽を聴きながらの勉強がメリットとデメリットのどちらに転じるかどうかは選曲や学習教科によるところが大きいため、闇雲に好きな音楽をかけての「ながら学習」は推奨しません

メリット①脳内物質に働きかける

音楽を聴きながら勉強することのメリットとしてまず、脳内ホルモンの作用で【望む心身の状態を維持しやすい】という点があります。

好きな音楽を聴くとドーパミンが興奮状態を作り出すため眠気防止に役立ち、加えてスローテンポな音楽を選ぶとセロトニンやオキシトシンの効果で副交感神経が優位になり疲労回復と集中力向上を助けるため、音楽を意図的に利用するのも1つの手です。

勉強で脳にかかった負荷やストレスを軽減し、受験期間を息切れせずに完走しやすくなります。

メリット➁周囲を遮断して自分だけの世界を作り上げる

長時間集中して勉強に取り組み数値として結果を出し続けていくには、一種のゾーンに入る必要があり、そのために音楽を聴きながら勉強することで周囲の音や情報をバリアのように遮断することが可能です。

これにより純粋に学習内容のみが目の前にある空間を作り出すことが容易となり、テキストさえ開けばどのような場所でもサクサク勉強を進められる仕組みが手に入ります。

必ずしも毎回勉強をしながら音楽を流す必要はなく、耳全体を覆うヘッドフォン型の防音イヤーマフを着用することでも類似の効果を得られるため、学習教科やご自身の気質に合わせて選択してください。

メリット➂勉強をルーティン化できる

大学合格の要となる学習量をとにかくこなすためには、日々の勉強スタイルをルーティン化してしまうのが1番です。

勉強しながら聞く音楽を気分で変えず固定化してしまうことでルーティンの一部になり、音楽が流れ始めたら自然と学習を始めるトリガーとして設定することができます。

机に向かう時間とお気に入りの音楽を紐づけることで勉強そのものを楽しいと思える状態まで昇華し、さらに学習中に聴いていた音楽と学習内容を結び付けることで一層の記憶定着を図ることも可能です。

音楽を聴きながら勉強するデメリット

音楽を聴きながら勉強することのデメリット

人間の行動に大きく関与する音楽ですが、使い方を誤ると成績低下を招くことにもなりかねません。

音楽を聴きながら勉強していると注意散漫になりやすいため、本来は「ながら勉強」を行わないことが理想ですが、どうしてもやる気が起きなくて勉強量0の日が生じてしまうよりは、多少質が落ちてもコンスタントに学習を継続するほうがよいと言えます。

デメリット①注意散漫になる

先に挙げたように音楽を聴きながらの勉強には複数のデメリットが存在しますが、そのなかでも集中力を低下させる側面は特に無視できません。

音楽を聴きながら勉強することに慣れ過ぎて「無音の場所では長時間の学習に取り組めなくなった」という事態を避けるために「歌詞入りの曲を聴かない」「思考力を求められる問題や暗記科目を解く時は音楽を消す」などの注意点を守ってください。

デメリット➁入試本番の環境と異なる

音楽を聴きながら勉強する最大のデメリットは入試本番の環境と異なる点です。

大学受験前に何度も模試を受けることで場慣れしていくのと同様に、可能な限り日々の学習においても本番の雰囲気や形式を忠実に再現することが当日の入試会場で最大のパフォーマンスを発揮できる自信に繋がります。

周囲の受験生が用紙に解答を書き付けていく音のみが響く状況下で圧倒されることなく、普段通り問題に取り組むにはそれなりの準備と覚悟が必須です。

デメリット➂勉強や仕事を行う環境は自由に選べない

身も蓋もないことを言うようですが、
「大学入学後の講義や研究に後れを取らずついていくこと」
「大学および大学院卒業後から始まる長い社会人生活」
を視野に入れて進んでいきたいのであれば、音楽を聴きながら勉強することはやめておいたほうが無難です。

以前に比べて在宅勤務やフリーランスという働き方が増え、多様な働き方が認められている現在ですが、従来型の企業に勤めるのであれば音楽を聴きながら作業や仕事を進めることは不可能であり、大学生活においてもこのことは疑問の余地がありません。

どうしても音楽を聴きたいという人は、単調な繰り返しに近い問題を解く時にかけるようにしてください。

音楽を聴くときに気を付けるポイント

音楽を聴きながら勉強するときのポイント

音楽を聴きながら勉強をすることにした場合は「曲調」「曲の種類」「音量」など、商業施設のバックグラウンドミュージックに耳を澄ませてみると参考になります。

安定した精神で学習に取り組むには【クラシック音楽】に加えて、
・火の爆ぜる音
・水の流れる音
・風で木々がざわめく音

などの【生物的な五感に訴えかける自然の音】を使用するとよいでしょう。

特に「病院の待合室」「回転率重視でなく、居心地の良さを提供しているカフェ」などでは、落ち着いたリズムのピアノ曲やオルゴール曲などの【ヒーリングミュージック】が流れていることが多いです。

勉強を捗らせる音楽以外のテクニック

音楽を聴きながら勉強すること以外に勉強が捗るテクニック

一長一短のある「音楽を聴きながらの勉強」ですが、音楽を活用する以外にも勉強を捗らせるためのテクニックは複数存在します。

・散歩や軽めの筋トレで脳疲労をリセットする
・入浴やホットアイマスクの使用で眼精疲労を癒す
・1日の学習タスクを細分化して疑問点をこまめに解消する
・勉強のための場所を自宅以外にも確保して気分転換を図る

好みに合う物をカスタマイズして、意志の力に頼らなくても自然と机に向かえる自分を目指してください

音楽を聴きながらの勉強|まとめ

音楽は効果的に活用すれば学習ペースの滞りを解消する策としてプラスに作用しますが、曲や教科の種類を考えずに使用すればただのノイズへと転じてしまいます

長期の受験勉強を完走するにあたってリラックス効果のある音楽を聴くことは悪ではありませんが、あまり依存せず複数存在する気分転換法の1つとして賢く使うのがおすすめです。

同じ志を持つ仲間がいるという帰属意識を利用して、高校の図書室や自習スペースおよび公共図書館や塾の自習室を適宜利用することもストレスやプレッシャーを感じやすい受験生にとって気分を変えるきっかけになります。

これを機にぜひ音楽との上手な付き合い方をみつけてください。

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