大学入試の出願時期が迫ってくると、受験校は嫌でも考えなければならないですよね。
第1志望校、第2志望校は「この大学に通いたい!」と考えているため、あまり悩むことは無いかと思います。
ただ、併願校となるとどう決めたらいいのか分からない人は少なくはないと思います。また、併願校を増やしすぎると対策も大変になり、受験料もかかります。
そこで、この記事では大学受験の時に「何校受けたらいいのか」や「併願校の決め方」について詳しく解説していきます!
志望校や併願校をバッチリ決めて、受験勉強に集中しましょう!
国公立大学と私立大学では受験回数が異なる
受験生によって違うと思いますが、「併願校っていくつ受けたらいいんだろう?」と疑問に思う人もいると思います。
実は、国公立大学か私立大学を志望するかで受験の回数は変わってきます。
国公立大学の場合
第1志望校に国公立大学を志望している人は、併願校も国公立を併願する人が多く、国公立大学を併願校にする場合は、前期・中期・後期で最大で3校併願することが可能です。
また、国公立大学を第1に考えている人は、共通テストを利用して滑り止めを抑える事が多いです。
複数の大学に出願しても、基本的に共通テストのスコア以外に考慮される要素が無いため、あまりメリットはありません。
共通テストのスコアが低かったときや2次試験を受ける大学を変更する場合は、併願校を受験しないこともあるでしょう。
大学入学共通テストで上手くいかなかった場合だけ一般入試で私立大学を受験して、滑り止めを確保していきます。
私立大学の場合
結論から言うと、私立大学の場合は入試日程が被らない限り、原則何校でも受験することが可能です。
受験する回数に制限はありませんが、受験するのに1回の試験料が35,000円かかるため、チャレンジ校・実力範囲内校・安全校で大体5校くらいに受ける大学や学部は絞っておくことをおすすめします。
併願校の平均受験数は?
大学受験において、「一般的な受験数の平均はどれくらい?」と悩む方は多いと思います。
上述では、5校くらいに絞っておくといいと述べましたが、それはあくまでもどこかの大学に受かりやすくなるためや大学生になれる確率が上がるというだけであり、一般的な併願校の数ではありません。
受験した大学の数を調べる調査では、受験した大学は3校と答えた人が1番多いという結果でした。
次に多かったのが4校で、第1志望に加えて数校受験するのが一般的という答えでした。
また、その大学に強い思いのある人が一般入試で単願受験をしていたり、AO入試や指定校推薦などを利用して合格している場合の人は、1校だけしか受験していないという人が多いです。
受験にかかる費用は決して安くはないため、本命校の他は安全校だと割り切って受験校の数を絞り、本命校の入試対策に力を注ぐようにしたいですね。
併願校の決め方
併願校の決め方ですが、受験校はチャレンジ校・実力範囲内校・安全校と3つに分けるのが一般的です。
例えば、慶應義塾大学の商学部を第1志望とする場合です。
実力範囲内校:立教大学文学部・法政大学文学部・中央大学商学部
安全校:駒澤大学文化部・日本大学商学部
上述が一般的な受験のパターンですが、どのように受験する大学を絞っていけばいいのか悩む方もいるのではないでしょうか。
ここからは大学の絞り方について説明します。
学びたいことがあるのか
大学ごとに学部は違いますが、似たような出題傾向のため、対策がしやすいという点から同じ大学を複数受けたり、第1志望校と傾向が似ていて対策が被る大学を併願する受験生も少なくありません。
しかし、受験のしやすさを選ぶあまり、たとえ合格したとしてもどんな学問を中心に勉強していくのか曖昧で受験したため、後々後悔してしまう可能性があります。
何を勉強したくて大学に行くのかをよく考えて大学受験するように注意しましょう。
大学の偏差値
偏差値は大学受験においてずっとついて回る問題の1つです。
一般的に模擬試験でD判定の大学はチャレンジ校、C判定の大学は実力範囲内校、A判定の大学は安全校と言われています。
併願校を滑り止めと考えている人は、実力より低い偏差値の大学・学部を選んで、併願校をチャレンジ校としている人は偏差値が高いところを選んで受験しています。
「この大学に合格しても通いたくない」と思う大学に通っても、勉強に身が入らないのはもちろん、せっかくの大学生活を楽しむことができないかもしれません。
また、自分の学歴をコンプレックスに感じてしまう可能性もあります。
併願をする場合、本当に行きたい大学の試験を受けながら、確実に合格できる大学も受けて保険をかけておくことをおすすめします。
第1志望の大学に受からなかった可能性も考えながら、自分が納得できる併願校を考えるようにしましょう。
試験日程
試験日程は受験において最も重要です。
大学受験では何校か受けることが多いですが、受験をするのは自分のため、試験当日に体調を壊したりしてしまうとせっかくの準備や対策も水の泡になります。
また、試験当日は緊張やプレッシャーやストレスに襲われるでしょう。
試験を詰め込みすぎると心も体も疲れきってしまい、いつもはしない凡ミスが増えるので、凡ミスを防ぐためにも自分がしんどくないスケジュールを組むことが大事です。
併願校を決めるときの注意点
受験をするなら効果的な併願プランを立てて受験に望みたいと誰もが考えます。
ただ、併願で失敗してしまうとモチベーションも下がり、第1志望の大学に合格する可能性も下げてしまう可能性がありますよね。
そこで、併願校を決めるときに注意したいことをいくつか紹介します。
①日程調整の仕方
第1志望は最後に受験するのが理想です。
併願校を第1志望校よりも前に受けることで、試験に慣れることができたり併願校に合格できればモチベーションにも繋がるため、第1志望が1番最後になるようにスケジュールを組むことをおすすめします。
また試験日を詰め込みすぎないようにも気をつけましょう。
上記で述べたように、詰め込みすぎると心も体も疲れてしまうため、試験は2日連続までにしておくことをおすすめします。
体調や気持ちのコントロールをすることは受験するときに大切なことです。
②入学手続きの締切日を把握
大学に合格した場合は、入学手続き締切日までに入学金などを振り込んだり、書類を送ったりしなくてはいけません。
どの大学もこの手続きが行われなければ合格していても入学はできないです。
受験した大学によっては、同じ日に複数の大学に入学金などを支払わなければならない場合もあるため、どの大学がいつまでに手続きしなければならないのかをしっかり把握しておくといいでしょう。
③受験費用はいくらかかるのか
複数の大学を受験するとなると、それだけ受験料を支払うことになります。
大学の受験料は国公立大か私立大学か、私立大学でも学部によって異なります。
2教科以下12,000円
成績通知を希望する場合 800円
国公立大学2次試験:1校 平均約20,000円
私立大学:1校 平均約35,000円
医学部 40,000円~60,000円
大学によっては割引制度も存在しており、同じ大学の学部を受験する場合、2学部目以降の受験料が通常よりも安くなる割引制度が大学によってはあります。
また、インターネット出願を利用すると入学検定料が割引になる大学もあるため、受験する大学のパンフレットやホームページを確認しておきましょう。
④入学金
受験費用と同様に、何校も受験するとなるとそれだけ入学金を支払う可能性が増えていきます。
そこで、入学金を二重に払わない対策として、できる限り通いたい順位が低い大学から先に受けることです。
例えば、安全校に合格したけどチャレンジ校に合格すれば行きたいという場合は、安全校の入学金の入金締切よりも合格発表が早いチャレンジ校を受けましょう。
そうすることで、チャレンジ校に合格できなければ安全校に入学金を支払い、チャレンジ校に合格すればチャレンジ校に入学金を支払うことができ、金銭面の負担をできるだけ少なくすることができます。
大学受験の時何校受けたらいいのか|まとめ
今回は大学受験のときに何校受けたらいいのか、併願校の決め方や決めるときの注意点について解説しました。
行きたい大学は国公立大学と私立大学のどちらで、チャレンジ校・実力範囲内校・安全校のどれに当てはまり、併願をするならスケジュールをどう組めば体調面や精神面、金銭面的に無理なく受験できるのかを考えてスケジュールを組んでいくと、明確な目標ができ受験勉強にも身が入ると思います。
第1志望大学の合格に向けて、身体に負荷をかけすぎないように勉強を頑張りましょう!