東京の私立大学群である「日東駒専」は、同じ大学群である「MARCH」の1ランク下に位置するものとして知られています。
4つの文字はそれぞれ各大学の頭文字であり、受験期には滑り止めとして受験される方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、各大学の特徴や入試制度、偏差値や難易度などをまとめてご紹介します。
自分がもし日東駒専のどれかを受けるような方には極めておすすめです。
日本大学の特徴と入試制度
引用:日本大学公式HPより
最初に紹介する日本大学は、日本を見渡しても最大規模の総合大学です。
日東駒専の中でも1番有名といっても過言ではなく学生数も圧倒的なため、出会いは必然的に多くなるでしょう。
日本大学の特徴と偏差値
日本大学は国内でも最大規模の私立総合大学で、圧倒的な学部学科数、人数を誇っています。
危機管理学部といった珍しい学部を設置していることもあり、毎年受験シーズンには大きな注目を集めているようです。
また数ある学部の中でも特に芸術学部が有名で、「日藝」と呼ばれるほど別格の扱いを受けているといいます。
現在ほとんどの人に知られている小説家の吉本ばななさんや俳優の田中哲司さん、石橋 蓮司さんは日藝の卒業生です。
芸術学部以外からも芸人の天野ひろゆきさん(国際関係学部)や関根勤さん(法学部管理行政学科)を輩出しており、非常に多くの有名人を輩出していることが分かります。
そんな日本大学ですが、偏差値はどのようになっているのでしょうか。
受験生から人気を集めている上位5学部の偏差値と共テ得点率をご紹介します。
学部学科 | 偏差値 | 共テ得点率 |
---|---|---|
芸術学部 | 45.0~57.5 | – |
商学部 | 50.0~57.5 | 71%~75% |
文理学部 | 47.5~57.5 | 64%~80% |
出典:パスナビ
学部によって多少の振れ幅があるものの日本大学の平均偏差値はおよそ55で、難易度は中堅レベルといえるでしょう。
ここからは日大の入試の特徴をご紹介します。
日本大学の入試制度
日本大学の入試制度には、下記のようなバリエーションがあります。
- 各学部独自の試験を受けるA方式
- 全学部統一の問題で併願可能なN方式
- 共通テストの得点を使うC方式
- 共テと学部独自試験を受けるCA方式
日本大学で出題される独自の問題は基本的な問題が多く、合格するためには”どれだけミスを防ぐか”が非常に重要になります。
また特定の学部では出題傾向の違いも見られるようなので、自分の志望学部に沿った学習が必要です。
東洋大学の特徴と入試制度
引用:東洋大学公式HPより
続いてご紹介するのは、日東駒専の中でもスポーツの面でよく知られている東洋大学です。
こちらの大学の特徴や入試制度はどうなっているのでしょうか、ご紹介します。
東洋大学の特徴と偏差値
東洋大学は、特に体育会系で輝かしい成績を残している大学です。
毎年の年明けに行われる箱根駅伝では2021年に総合第三位など、アスリートとして広く知られている選手を多く輩出しています。
オリンピック選手として広く知られている桐生祥秀選手や、水泳の萩野公介選手は東洋大学の卒業生です。
また東洋大学は他の大学にはない珍しい学部学科を設置しており、その道を志す受験生から広く人気を集めています。
ここでは、その特徴的な学部学科の偏差値をご紹介します。
学部学科 | 偏差値 | 共テ得点率 |
---|---|---|
国際観光学部 | 52.5~60.0 | 70%~84% |
国際学部 | 50.0~60.0 | 60%~85% |
情報連携学部 | 45.0~57.5 | 56%~79% |
出典:パスナビ
今ご紹介した3学部は2017年に新設されたばかりの学部で、時代に沿ったカリキュラムから志望されることの多い学部となっています。
また東洋大学白山キャンパスの学食は日本一とも呼ばれており、リーズナブルな値段でレストラン以上のご飯が食べられるようです。
そんな東洋大学の平均偏差値はおよそ50~55程度で、難易度はそこまで高くないと言えるでしょう。
東洋大学の入試制度
東洋大学では次のような入試制度が設けられています。
- 共通テストの点数を使用する一般選抜
- 全問マークの独自問題を解く一般入試
例年最も受験者数が多いのは一般入試で、他大学であれば記述問題が出るような科目でも全問マーク式となっている点に注意が必要です。
2~4教科の間で受験型を選択することができ(学部学科によって制約があり)、自分の得意・苦手科目に合わせて柔軟な戦い方をすることが出来ます。
駒澤大学の特徴と入試制度
引用:駒澤大学公式HPより
駒澤大学は設置されている学部が全てが1つのキャンパスで勉強している、人との出会いに恵まれた大学です。
国内でもかなり珍しい仏教学科を設置していることもあり、「仏教の東大」という二つ名を持っています。
駒澤大学の特徴と偏差値
駒澤大学は日東駒専の中でもキャンパスの立地が良いことで知られており、全学部の学生が使用する校舎は東急田園都市線「駒澤大学駅」から約8分の位置にあります。
他の大学のメインキャンパスと比較しても圧倒的にアクセスが良く歴史と伝統がある学部をいくつも持つことから、勤勉で真面目な受験生から人気です。
7つある学部の中でも特徴的なのは、やはり「仏教学部」。
駒澤大学の前身である「学林」の影響を強く受けており、仏教学科と禅学科の2学科から様々な思想・文化を学ぶことが出来ます。
仏教学部以外にも、先進的な情報処理・メディア利用の能力が鍛えられる「グローバル・メディア・スタディーズ学科」や史学の強さに定評のある「文学部」などが人気です。
今ご紹介した3学部の偏差値は、このようになっています。
学部学科 | 偏差値 | 共テ得点率 |
---|---|---|
仏教学部 | 47.5~50.0 | 63% |
グローバル・メディア・スタディーズ学部 | 55.0 | 80% |
文学部 | 50.0~57.5 | 73%~81% |
出典:パスナビ
全体を併進した偏差値帯は他の日東駒専と同じレベルなのに対して、一部の学科では偏差値が57を越えるなど難易度の高い学部もあるようです。
基礎レベルの問題を少しでも取りこぼさないよう、手広く丁寧な勉強をおすすめします。
駒澤大学の入試制度
駒澤大学で用意されている入試制度は、次のようになっています。
- 最大3学科に併願出来る全学部統一日程入試
- 他の方式にも併願可能で学部独自の問題を解く一般入試T方式
- T方式と比べて得点の傾斜が激しい一般入試S方式
他の日東駒専と同じように、各科目の基礎を固めれば合格は十分に狙えるでしょう。
また他の大学とは異なり自分が得意な科目を使って有利に戦えるS方式も用意されているため、この点は駒澤大学の大きな特徴と呼べるでしょう。
専修大学の特徴と入試制度
引用:専修大学公式HPより
最後にご紹介する専修大学は、日東駒専の中でも就職力に優れた大学として知られています。
資格取得といった面でも手厚いサポートを提供しており、同ランクの大学を比較しても充実した就職先です。
専修大学の特徴と偏差値
専修大学は日東駒専の中でも唯一メインキャンパスが神奈川県に位置しており、そのアクセスの悪さから多少受験生に毛嫌いされることもありました。
ですが最近では主要学部の都心移転も始まっており、受験の際に選択肢として考える受験生が増えるのではないかと予想されています。
大学内の空気は落ち着いて真面目な学生が多いとされており、大学の充実した資格取得・就職支援を活かして努力している学生が非常に多いようです。
学生から就職課への問い合わせが年に1万件を越えることからも、勉学に励む学生の熱気が感じられます。
ここ数年で人気を集めているのが、都心キャンパスで授業を受けられる法学部、商学部、国際コミュニケーション学部です。
学部学科 | 偏差値 | 共テ得点率 |
---|---|---|
法学部 | 52.5~55.0 | 78%~82% |
商学部 | 52.5~55.0 | 75%~85% |
国際コミュニケーション学部 | 55.0~57.5 | 78%~82% |
出典:パスナビ
上記の3学部では最大の偏差値が57.5とMARCH並みの偏差値となっている所もあり、日東駒専といえども決して油断は出来ません。
専修大学の入試制度はどうなっているのでしょうか、ご紹介します。
専修大学の入試制度
- 大学入学共通テスト利用入学試験(前期/後期)
- 破格の奨学金が受けられるスカラシップ入学試験
- 一度に全学部・学科に併願できる全国入学試験
- 全国入学試験よりも開催都市が少ない全学部統一入学試験
- 学部独自の試験を受ける学部個別入学試験
全国入学試験並びに全学部統一入学試験では国・英・選択科目が等しい割合で加算されますが、個別試験では受験する学部によって傾斜した配点方式となっています。
英語や国語など、何か一芸を持った生徒であればかなり有利に立ち回れることになるため、まずは自分の志望する学部の試験詳細をチェックしてみるのがおすすめです。
また専修大学独自のスカラシップ入試では、倍率45倍超の狭い門を潜り抜ける必要のある一方で4年間の学費の免除を受けることが出来ます。
ここまで充実した奨学金制度を設けているのは全国でもかなり珍しく、専修大学の大きな魅力です。
日東駒専にはどの予備校がおすすめ?
各校の特徴などを抑えた上で、受験生はどの予備校を選ぶのが最適なのでしょうか。
私立校のグループである日東駒専に合格するためには、私立受験に特化したカリキュラムや志望校への合格人数・実績などを意識する必要があります。
日本でもトップの予備校である四大予備校のそれぞれの大まかな特徴を見ていきましょう。
予備校名 | 勉強スタイル | 年間授業料 |
---|---|---|
駿台 | 集団授業 | 60万~100万 |
河合塾 | 集団授業 | 50万~80万 |
東進 | 映像授業 | 70万~100万 |
武田塾 | 個別指導 | 50~80万円 |
また日東駒専は中堅レベルの大学群ということもあり、特化したカリキュラムは設置されていないという点にも注意が必要です。
MARCHや関関同立などの難関校に挑戦する際には、志望校に特化したコースがあるかも重要なポイントとなります。
講義の品質No.1の駿台
出典:公式HPより
難関大学への合格者数に定評のある駿台は、経験値のある講師たちが織りなす質の高い授業が人気の予備校です。
現役生は「フロンティアコース」を、浪人生は合格から逆算した最短距離のカリキュラムである「私立大文系/理系プレミアムサポートコース」などを履修することでしょう。
他の予備校とは異なりICTの活用も進んでおり、充実した演習アプリや質問アプリなどで授業のない時間でも勉強することが出来ます。
ただその一方で駿台はレベルが高めで、「日東駒専を志望する学生は少ないのではないか」とする声が多く聞こえました。
実際の合格者実績を見てみると日東駒専合格者よりもMARCHや関関同立の方が合格者数は多くなっているため、確かにハイレベルな大学を志望する学生が非常に多いようです。
ただハイレベルな環境に身を置くことで日東駒専以上の学力を身に付けられるかもしれないので、「厳しい環境で頑張りたい!」という方にはおすすめです。
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日本最大級の河合塾
出典:公式HPより
日本でも最大級の予備校として知られている河合塾は、「グリーンコース(現役)/大学受験科(浪人生)」に所属して勉強に励むこととなります。
河合塾のカリキュラムの中で日東駒専に特化したカリキュラムは存在しておらず、基本的には「私立大文系コース」などを受講する方が多いようです。
さらに意欲のある方であればハイレベルなコースを選択することも可能で、講義をフルに活用できればMARCH・関関同立レベルまで手が届くところにまで成長できるかもしれません。
一方で懸念される点としては、「集団授業なため意識の高い人と低い人が混在している」ことです。
「周りの空気に飲まれて勉強を疎かにしていたら、日東駒専も受からなかった…」という意見も聞かれるので、自律して勉強できる方に向いていると言えます。
あの有名講師の東進
出典:公式HPより
映像授業を行っている予備校の中でも最大手の東進は、テレビにもよく出演している有名講師の講義を時間を選ばず視聴できることから人気の予備校です。
1万種類以上の講座の中からオリジナルのカリキュラムを作成できるため、他の予備校と比較して非常に柔軟性が高いと言えます。
またオンライン上で講義を受けているため、分からなかった箇所の巻き戻し・聞き直しが可能なのも魅力の一つです。
毎回の授業後の確認テストや定期的な単元テストなど、カリキュラムの中でアウトプットの場が設けられているため「他の予備校よりも知識の定着が速かった」という声が多くありました。
ただ全ての校舎が浪人を受けて入れている訳ではないようなので、入塾を検討する際にはまず最寄りの校舎に確かめてみるようにしましょう。
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参考書で自学自習の武田塾
出典:公式HPより
従来の予備校は授業を中心とした学習が行われていましたが、そんな中で新たな学習スタイルを提唱しているのが武田塾です。
「授業を受けて”わかる”だけではなく、参考書を完璧に仕上げることで”できる”ようにする」というスタイルの下で、生徒は志望校別のルートに沿って1冊ずつ参考書の内容を頭に定着させていきます。
この勉強法の最大のメリットは、「安定した学習リズムが作れる」という点。
実際に他の予備校で”ただ授業を受けて満足”してしまったことのある方は多いはずで、復習や演習しなければならないのに中々机に向かえないのは苦い経験ではないでしょうか。
武田塾であれば受験のエキスパートの徹底した進度管理を受けることができ、受験本番まで無駄なく最短ルートを突っ切れるでしょう。
日東駒専にはどの予備校が最適?
四大予備校の各校をご紹介しましたが、結局どの予備校に通えばいいのでしょうか。
我々がおすすめできる珠玉の予備校はこちらの2つです。
革命的勉強法の武田塾
トップレベルでおすすめできるのは、参考書を使用した勉強が話題の武田塾です。
最初から私立受験に必要な3科目を絞って自分では中々難しい進度管理を100%任せ、常に勉強に集中し続けることが出来ます。
武田塾が運営している逆転合格.comでは、塾生でなくても日東駒専合格に必要な参考書ルートを確認することが可能です。
塾内には充実した自習環境やいつでも質問できるスタッフなど、受験生にとっては非常に勉強しやすい環境が揃っています。
特に武田塾は逆転合格の実績が非常に多く、勉強ペースがまだ掴めていない方にでも有名大学に進学できるチャンスを与えてくれるでしょう。
徹底した管理で進化した学生は大勢いるらしいぞ!
圧倒的効率の東進
続いておすすめできる予備校は、映像授業を使用した時間を選ばない学習ができる東進衛星予備校です。
コース等は特になく志望校に合わせた柔軟なカリキュラム形成が出来るため、無駄のない学習が可能なのは大きなメリットとなっています。
また、部活の引退が遅くなってしまったり習い事との両立を図りたい方にとっては非常に通いやすい予備校と言えるでしょう。
ただ「映像授業は人を選ぶ」という意見も多く、誘惑に負けて少しでもサボってしまうと中々勉強に身が入らない方も多いようなので、注意が必要です。
自分を律して100%活用できれば、一回りも二回りも成長できるだろう。
まとめ|日東駒専への合格に最適な予備校
今回は日東駒専の合格に最も適した予備校をご紹介しました。
「独学で頑張ろう!」と決心した受験生でも、いざ実際に勉強を始めるとその難しさに気付くことが多いと聞きます。
確実に合格するために必要なのは、受験知識に精通したエキスパートと充実した講義、講師、設備などの環境です。
ぜひご自身に最適な予備校を選んで、有意義な受験生活をお送りください!