東進の講座は科目別や志望校別に分かれており、それぞれ通年と通期で100を超える講座が用意されています。
自分の勉強したい科目を好きなだけ勉強できる魅力的な予備校ですが、東進の講座を取りすぎてパンクしてしまったという話もよく耳にするので注意が必要です。
この記事では、東進の講座取りすぎ問題について取り上げ、適切な講座の数や講座の選び方をご紹介していきます。
東進の講座を取りすぎると?
東進の魅力は、100を超える数多くの講座の中から自分の目的にあったぴったりの講座を受講できることです。
受験勉強や学校のテスト勉強となると、やる気が出てついつい多くの講座を取ってしまいがちですが、あれもこれもと選んでいるうちに講座を取りすぎてしまうのはおすすめできません。
俗に「東進の講座取りすぎ問題」とも言われている、講座を取りすぎて起こる問題を大きく3つに分けてそれぞれご説明してきます。
効率が悪くなる
東進の講座取りすぎ問題でよく挙げられるのが、多くの講座を受講していくうちに「内容を理解すること」ではなく「講座を受けること」が目的になってしまうケースです。
講座を受けるときは予習や復習をしっかり行い「なぜそうなるのか?」までを理解し、学習内容をしっかり定着させることが大切となります。
講座を取りすぎてしまうと結果的に学習スピードが下がり、勉強の効率が悪くなってしまいます。
お金がかかりすぎる
講座を取りすぎて、予想以上にお金がかかってしまった方も少なくありません。
東進の公式サイトを見ると通期講座は1講座77,000円で、それに入学金や教材費、担任指導料や模試費なども追加されていきます。
1講座だけの受講でも約15~17万円ほどかかるので、講座を取りすぎてしまうとあっという間に多くの費用が発生してしまいます。
体調を崩してしまう
講座を取りすぎて体力・精神力がもたず、「体調を壊してしまう」ことも東進講座取りすぎ問題の1つです。
東進の講座は、どれもその科目のエキスパートが分かりやすく教えてくれますが、1つの講座を学習・理解するだけでもかなりの体力・精神力を使います。
自分の学習状況・スケジュールを考えずに闇雲に多くの講座を受けてしまうと、どこかで限界を迎えて体調を壊してしまうかもしれないので気を付けましょう。
東進の講座の適切な数
東進に通っている高校生の平均的な講座数は、高校1年生が約2~3講座、2年生が約2~5講座、3年生が5~10講座と言われています。
ただし、あくまでも目安として数字なので、ご自身の学習状況や体力、スケジュールに合わせて講座を選びましょう。
不安なようでしたら、最初は少なめに講座を受講してみて、慣れてきたら徐々に講座数を増やしてみるのもおすすめです。
東進の1講座の詳細
先述の通り、東進の講座は入学金も含めると1講座で約15~17万円ほどかかります。
これから東進の講座を受講しようか考えている方に向けて、東進の通期講座の費用を分かりやすく表にまとめました。
項目 | 費用 |
---|---|
通期講座料 | 77,000円(税込み) |
入学金 ※初年度のみ |
33,000円(税込み) |
担任指導費 | 33,000円(税込み) |
模試費 | 12,650~29,700円(税込み) |
合計 | 155,600~172,700円(税込み) |
ここから講座数が増えるごとに77,000円ずつ上乗せされていくと考えるとよいでしょう。
東進の講座の選び方
ここまで東進の講座取りすぎ問題や、講座の適切な数についてご説明してきましたが、ここからは講座の選び方についてご紹介していきます。
今からご紹介する選び方を参考に、ご自分にあった講座を選んでみてください。
強化したい科目や苦手な科目を洗い出す
講座を取りすぎないためにも、あらかじめ自分が強化したい科目や苦手な科目を洗い出しておくことはおすすめの方法です。
自分が勉強したい・克服したい箇所をより細かく分けて把握することは講座を探す時にも役立ち、自分に合う最適な講座を見つけられれば無駄に講座を取りすぎることもありません。
また東進では無料の1日体験講座も受けられるので、より詳しく内容を知りたい方はこちらもご利用してみてはいかがでしょうか。
予算を決める
あらかじめ予算を決めるのも、講座を取りすぎないためのおすすめの方法です。
東進の講座は1講座だけでも、約15~17万円ほどかかるので、あらかじめ予算を決めてその範囲をオーバーしないようにしっかり管理することが大切になります。
東進では、無料で講座を受けられる特別招待講習を不定期に開催しているので、それらの特別講習を利用するのもおすすめです。
冬期特別招待講習
現在、東進では高校レベルの学力を持った中学生と高校生1~2年生を対象に3講座(1講座90分×5回)を無料招待する冬季特別招待講習を実地しています。
東進では難関大学の合格を目指す「大学受験コース」と高校の成績UPを目的とした「高校別対応の個別指導コース」に分かれており、どちらも冬季特別招待講習で体験できるようになっています。
両方のコースを体験して、ご自身にあった方を選ぶこともできるので、気になる方はぜひご活用ください!
冬期特別招待講習のお申し込みは、東進の公式サイトか校舎で直接お申込みができます。
合格者がおすすめする東進の講座
最後に、2024年度の大学受験に合格した方がおすすめする東進の講座をご紹介していきます。
実際に東進に通われていた方がおすすめする講座なので、ぜひ参考にしてみてください。
東京大学理科Ⅱ類に合格した方のおすすめ講座
【 数学の真髄-基本原理追究編-文理共通 PART1 】
青木純二先生から、解放暗記から脱却し「なぜそうなるのか」を丁寧に解説してもらえ、名前通り数学の真髄を学ぶことができます。僕のイチオシ講座です。
【 ハイレベル物理 力学 】
苑田先生によって物理の体系を基本から一つ一つ教えてもらえます。高校物理では敬遠されがちな微分積分も必要に応じて使用され、初めは理解するのに苦労しますが身につけられれば本当に物理の問題が簡単に思えるようになります。
【 過去問演習講座 東京大学(理科) 】
全ての大問に解説授業がついていて、自分で解説を読んでも分からないところを授業形式で教えてもらえます。
東京大学理科Ⅱ類に合格した清水寛人さんは、高校一年生の頃から東進に入り、東京大学合格を目指して勉強に励んでいたそうです。
合格体験記では「講座は慎重に選ぶべき」と語っており、講師との相性や全体で何個の講座を取るかあらかじめ決めておくことをおすすめされていました。
一橋大学社会学部に合格した方のおすすめ講座
【 飛翔のための英文読解講義(応用) 】
英文の文構造に対して感覚ではなく、論理的に文を分解し理解するという力を身に着けることができ、実際の長文読解においても素早く文構造を捉え内容理解につなげることができました。
【 スタンダード世界史IX~XII(現代世界の成り立ち) 】
学校での授業の先取りとして受講したが、ただ歴史単語を覚えるだけではなく、イラストや図解を通して歴史の流れや背景を含めて理解することができ、一橋大学の世界史に対応するための基盤を作ることができました。
【 一橋大対策世界史演習 】
一橋大学入試の世界史において頻出である範囲を教科書レベルではなく、より深いレベルで理解することができ、難問にも動じることのない自信を付けることができました。
一橋大学社会学部に合格した松永凌さんは、高校2年生の夏休み前に周りの友達が入塾していたことがきっかけで東進へ入ったと合格体験記で述べています。
部活動ではキャプテンも務めており勉強の両立が大変だったと語っていますが、東進のスタッフが親身にサポートしてくれたおかげで勉強習慣や勉強法の確立ができたそうです。
早稲田大学法学部に合格した方のおすすめ講座
【 的中パワーアップ古文(標準編) 】
講師の解説がわかりやすかったから。
【 今井宏の英語B組・実力アップ教室 】
授業にユーモアがあって面白かったから。
早稲田大学社会学部に合格した今泉諒さんは映像授業のシステムに魅力を感じ、高校2年生の12月に東進ハイスクールに入学したそうです。
アーチェリー部にも所属し部の活動も忙しかったようですが、見事に部活と勉強を両立させて合格を果たしました。
まとめ|東進の講座取りすぎ問題
この記事では東進の講座取りすぎ問題を取り上げました。
講座の多さは東進の魅力の1つでもありますが、闇雲に取りすぎると勉強の効率が悪くなる、予想以上にお金がかかる・体調を崩してしまうなどの問題がおきてしまうことが多いです。
東進の講座を選ぶときは、自分の学力やスケジュールをしっかり洗い出し、今何が必要なのかを把握した上で講座を選ぶようにしましょう。
またあらかじめ予算を決めることも、講座を取りすぎないためのおすすめの方法です。
現在は無料で最大3つまで東進の講座が受けられる冬期特別招待講習が実施されているので、気になる方は公式サイトをチェックしてみてください!