大学受験をしている方の中には、「浪人したら就職活動の時に不利になってしまうのではないか?」と不安な方もいらっしゃると思います。
就職活動では様々な側面から評価・判断されているため、浪人したことだけで不利になるわけではありません。
企業側は学生達が思っているほど、浪人に関して気にしていないとも言われています。
ここでは浪人が就職活動時にどんな影響があるのか真相を徹底解説します。
浪人の就職は基本的には不利になることはない
浪人したせいで就職活動で不利になってしまうと考えている学生がいるようですが、実際には不利になりません。
浪人してもアピールの仕方によっては高評価を得られる場合があるため、ここでは浪人したことが就職活動ではどのようなプラスの影響があるのかお伝えします。
浪人が就職で不利にならない理由|①浪人から得た学びをアピールする
自分では浪人したことを失敗と思っていたとしても、アピールの仕方によっては自分の強みとして伝えられます。
1度大学受験で失敗したけれど、諦めずに受験勉強を続けて合格を勝ち取った粘り強さと努力の姿勢は企業に高く評価されるでしょう。
困難があっても乗り越えられる精神力の強さがあるとして、現役合格した学生よりも浪人経験がある学生を高く評価する企業もあるようです。
そのため、浪人で学んだ経験を学びとしてアピールできるように、ご自身の経験を棚卸ししておきましょう。
浪人が就職で不利にならない理由|②落ち着いた対応が評価されることも
浪人した場合は同級生よりも年上になるため、落ち着きがあるなど良い印象を持たれることがあります。
20代前半における1、2年の年の差はご自身が感じている以上に大きいため、落ち着いた印象から社会人としての自覚を持っていると判断されるでしょう。
逆に、落ち着いて見えるにもかかわらず振る舞いが幼かったり、年齢にふさわしくない振る舞いをするとマイナスな印象になるため注意が必要です。
浪人経験者は現役合格した学生よりも落ち着いた点を強みとしてアピールしやすいため、好印象な振る舞いを意識して就職活動に挑んでください。
浪人が就職で不利にならない理由|③就活情報を集めやすい
浪人した場合、大学に進学した高校時代の同級生たちは1年先に就職しているため、就職活動に関するリアルな情報を教えてもらえます。
すでに就職活動を経験している友人から実体験に基づいたアドバイスをもらえるため、就職活動を有利に進められるでしょう。
社会人として1年先輩である友人の話を聞くと、学生視点では分からなかった気付きを得られるかもしれません。
浪人の他に就職に影響があることは?
浪人が就職活動に影響がないことが分かりましたが、ではどんな場合に就職活動で不利になるのでしょうか?
ここでは就職活動で不利になることを3つ解説しますので、参考にしてください。
就職で不利になること|①留年する
留年すると自己管理能力が低いとみなされ、就職活動で不利になる場合が多いといわれています。
留年した理由が留学や企業でインターンをしていたなど、前向きな理由として説明できるのであれば問題ありません。
しかしながら、留年の理由が単位不足やバイトや遊びに明け暮れていたなどであれば、企業側に悪い印象を持たれてしまうでしょう。
就職で不利になること|②3浪は不利になる場合も
浪人は就職活動では不利にならないと説明しましたが、3浪の場合は不利になるケースがあります。
採用基準は企業によって異なりますが、3浪を新卒とみなさず既卒扱いしたり、出身大学によっては3浪の採用を見送る企業もあります。
3浪の場合は1年2年の浪人よりも浪人生活で得たことを伝えられる強いエピソードが必要であると同時に、難関大学に入っていることが重要です。
就職で不利になること|③学生生活で力を入れたことがない
就職活動では学生時代に頑張ったことや乗り越えたことをアピールして、自分の強みを採用担当者に伝えなければいけません。
学生時代をなんとなく無目的に過ごしたり、頑張った経験が何もない場合は、採用担当者にアピールできるものがなく採用されにくくなります。
大学生活は4年間ありますが、長いようで短くあっという間に終わってしまいます。
社会に出る前の貴重な4年間を有意義に過ごして将来につなげるためにも、アルバイト・部活動・インターンなど打ち込める何かを見つけて、それらの経験から学んだことをご自身の強みとしてアピールできるようにしておきましょう。
浪人で有利に就職活動を進めるには
これまで浪人が就職にどのような影響があるかお伝えしてきましたが、企業側は浪人したことをそれほど気にしていないことが分かりました。
ここでは、浪人したことを強みとして就職活動を進める上でのポイントをお伝えします。
浪人で有利に就職活動を進めるために|①タフさをアピールする
1度大学受験に失敗して、もう1度受験勉強に取り組みそれを1年間続けた浪人生には精神的な強さがあります。
大学受験に失敗した経験を乗り越えて、そこから学んだことやどのように乗り越えたのかを伝えて、浪人したことを強みのエピソードとして話せるようにしましょう。
仕事をすると失敗したり挫けたり、挑戦しなければいけない局面がいくつもありますが、浪人生活で得たタフさは仕事をする際に必ず役に立つものです。
浪人したことをマイナス経験とするのではなく、自信をもって就職活動に取り組んでください。
浪人で有利に就職活動を進めるために|②失敗経験を学びに変える
就職活動は自分の強みや困難を乗り越えたり頑張った経験から学んだことを語り、自己アピールする場です。
浪人したことを思い出したくない失敗経験として捉えるのではなく、原因を分析してどのように改善して乗り越えたのか伝えられるようにしましょう。
どんな失敗でもそこには必ず学びがあるため、受験の失敗から学んだことをプラスの経験として言語化できるようにしておいてください。
浪人で有利に就職活動を進めるために|③浪人したことを必要以上に気にしない
浪人したことをいつまでも気にしたり、マイナスな経験と思い込むのはやめましょう。
企業は浪人したことをそれほど気にしていないのにもかかわらず、就活生本人が浪人したことを後ろ向きに捉えていると、マイナス思考な人物と思われる可能性が高いです。
就職活動を有利に進めたいのであれば、浪人から学んだことを伝えて前向きな気持ちで就職活動に取り組みましょう。
浪人は本当に就職に不利なのか?真相を解説|まとめ
浪人は就職活動に影響がないといえますが、浪人から学んだことやどのように乗り越えたのかを強みとしてアピールする必要があります。
浪人経験をプラスな経験として伝えられるように、大学受験に失敗した原因をどのように分析して行動に落とし込んだのか、振り返ることが大切です。
浪人した経験は辛い思い出かもしれませんが、いつまでもマイナスなこととしてとらえるのではなく、乗り越えることができたタフなご自身をアピールできるようにしておきましょう。