【成成明神獨國武】(せいせいめいしんどっこくむ)
成蹊大学・成城大学・明治学院大学・神奈川大学・獨協大学・國學院大學・武蔵大学という7つの私立大学の総称です。
難易度では『GMARCHよりは下だが日東駒専よりは上』という位置にあり、GMARCHや早慶志望の受験生が滑り止めとして受験されるケースが多いです。
また、1万人を下回る中規模の大学が多くなっているということも特徴の1つです。中規模の大学では学生間、教員と学生間の距離が近いので友達ができやすかったり、先生に質問しやすかったりというメリットがあります。
この記事では、成成明神獨國の各大学の特徴と入試情報、成成明神獨國狙いにおすすめの予備校をご紹介します。
※記事でご紹介している入試情報は、各大学や大学が指定した会場で行われる筆記試験の成績を基に合否判定を行う試験と共通テストの点数を利用して合否判定を行う試験についてのみご紹介します。
成蹊大学の特徴と入試情報
成蹊大学は1949年に設置された私立大学で偏差値は50~60です。
吉祥寺にキャンパスを持ち、2020年時点で、経済学部・経営学部・理工学部・文学部・法学部の5学部の合計7,442人の生徒が学んでいます。
三菱グループとのつながりが強く、毎年丸の内で三菱グループの企業を中心とした企業と合同で「MBT」と言われるインターンシップを開催しています。
成蹊大学の入試情報
成蹊大学は「独自入試」「共通テスト利用入試」「共通テスト・独自併用入試」「国公立型受験生向けの入試」と大きく分けて4種類の入試を実施しています。
特徴的なのは国公立型受験生向けの入試で、この入試は理工学部・経済学部・経営学部・法学部・文学部で利用することができ、共通テスト5~6科目の得点で合否判定を行うというものです。
国公立大学を志望する受験生は私大専願の受験生に比べて3教科の学力では敵わないということはしばしばありますので、国公立大受験生の方はぜひ利用してください。
成城大学の特徴と入試情報
成城大学は1950年に設置された私立大学で、偏差値は52.5 – 55.0です。
世田谷区成城のキャンパスでは経済学部・文芸学部・法学部・社会イノベーション学部の合計3,068人の学生が学んでいます。
都心にありながらも、自然豊かなキャンパスで落ち着いた雰囲気があります。また、成成明神獨國武の中では最も学生の数が少ないので、友人を作りやすいかもしれません。
成城大学の入試情報
成城大学では「全学部統一選抜」、「学部別選抜」、「大学入学共通テスト(前期・後期)」の3つの試験を実施しています。
特徴的なのは全学部統一試験で、1回の試験で4学部11学科すべての学部学科に出願することができ、国語と英語の2科目のみで合否判定を行います。
ですので、社会科目だけが不得意だという方は有り難いかもしれないですが、2教科になることで平均点が高くなり、試験当日には難問以外は絶対にミスができないという状況になります。また、全学部に出願できるので倍率は跳ね上がりますので、全学部統一試験の利用を考えている方は2科目だからといって気を抜かないようにしましょう。
明治学院大学の特徴と入試情報
明治学院大学は1949年に設置された大学で、「明学(めいがく)」や「明学大(めいがくだい)」という略称で呼ばれることがあります。
偏差値は、55~62.5です。
白金キャンパスでは文学部・経済学部・社会学部・法学部・心理学部の3、4年生が、横浜キャンパスでは国際学部の全学年と文学部・経済学部・社会学部・法学部・心理学部の1、2年生の合計11,823人が学んでいます。
明治学院大学の入試情報
明治学院大学では「A日程」、「B日程」、「全学部日程」、「大学入学共通テスト利用入学試験」が実施されています。
A日程とB日程の違いは、試験日の違いです。A日程はいわば前期試験、B日程は後期試験となります。
共通テスト利用試験含め、基本的には国語と英語+社会or数学の3教科の試験になりますが、B日程では英語の筆記試験と小論文で合否が決定されます。
また、A日程では学部によって英語外部試験で規定以上の成績を取れていれば英語の試験を免除されるというシステムもあります。英語が苦手な方は、外部試験を頑張って当日の試験の免除を目指すのがおすすめです。
神奈川大学の特徴と入試情報
神奈川大学は1949年に設置された私立大学で、「神大(じんだい)」という略称で呼ばれることもあります。
偏差値は40~52.5です。
横浜キャンパスでは法学部・経済学部・人間科学部・工学部の、みなとみらいキャンパスでは経営学部・外国語学部・国際日本学部の、湘南ひらつかキャンパスでは理学部の合計17,443人の学生が学びます。
神奈川大学では現在大きな動きが続いています。神奈川大学は2020年には「国際日本学部」を開設、2021年には「みなとみらいキャンパス」をオープン、2022年には横浜キャンパスに「建築学部」を開設する予定となっており、さらなる学生の獲得を目指しています。
神奈川大学の入試情報
神奈川大学の一般入試は前期と後期に分けられます。前期試験はさらに、A方式B方式、C方式に分けられます。
A方式は、最も一般的な3科目を使った試験です。B方式は一部の学科のみで実施されるもので、2科目から得意科目を選択して受験できる方式です。最後のC方式は共通テスト利用入試のことです。
B方式では、科目数だけでなく配点もA方式とは異なっている場合がありますので、合格する確率を上げるためにもしっかり調査しておくのがおすすめです。また、B方式内で併願はできない様になっているので、B方式を利用する際には注意しましょう。
獨協大学の特徴と入試情報
獨協大学は、1964年に設置された私立大学で、偏差値は50~57.5です。
埼玉県草加市にあるキャンパスで外国語学部・国際教養学部・経済学部・法学部の合計8,565人が学びます。
「語学の獨協」として知られていおり、外国語学部や国際教養学部は毎年受験生から人気の学部になっています。
獨協大学の入試情報
獨協大学の「一般選抜」は「一般入試」と「共通テスト利用入試」に分けられ、一般入試はさらに「2・3科目」、「2科目全額統一」、「2科目」に分けられます。
一般選抜では、国際教養学部と外国語学部は一部の学科を除き英語の配点が他の科目に比べて2倍になっていますので、受験を考えている方は英語を優先して取り組みましょう。一方で、経済学部と法律学部に関しては傾斜配点が成されていないので、英語以外の科目が得意という方にはおすすめです。
國學院大學の特徴と入試情報
國學院大學は、1920年に設置された大学で、「國學大(こくがくだい)」や「國大(こくだい)」という略称で呼ばれることもあります。
偏差値は50~60です。
渋谷にあるキャンパスでは文学部・神道文化学部・法学部・経済学部の、たまプラーザキャンパスでは人間開発学部の合計8,840人の学生が学んでいます。
看板学科である「文学部史学科」は偏差値60になり、多くの歴史オタクや文学マニアが集まります。ですので、歴史が好きで大学でも歴史を学びたいという受験生には非常におすすめです。
國學院大學の入試情報
國學院大學では「大学入学共通テスト利用入試」「A日程」、「B日程」があります。A日程はいわゆる全学部統一試験で、B日程は学部ごとの個別試験です。A日程はさらに「3教科型」と「得意科目重視型」、「学部学科特色型」の3種類に分けられます。
A日程は得意科目重視型を除いて全ての試験で3教科もしくは2教科の配点が同じになっています。他大学は英語の配点を高くするところが多いので、英語が苦手な受験生にとっては國學院大學の受験をおすすめします。
武蔵大学の特徴と入試情報
武蔵大学は1949年に設置された私立大学で、偏差値は57.5~62.5です。
練馬区江古田にあるキャンパスで人文学部・社会学部・経済学部・国際教養学部の合計4,381人が学んでいます。
「ゼミの武蔵」としてよく知られており、全学部で合計400種類以上のゼミがあります。ゼミでは教員の指導の下少人数の学生でディスカッションやプレゼンテーションをするので、自然と論理的思考力や議論をする力やプレゼン能力、コミュニケーション能力、リーダーシップ、自主性を身に付けることができます。
武蔵大学の入試情報
武蔵大学の一般選抜には、大きく分けて「一般方式」と「共通テスト方式」の2つがあります。
一般方式入試はさらに「全学部統一2科目型」、「全学部統一グローバル型」、「個別学部併願3科目型」に分けられます。
また、共通テスト方式は「前期日程3科目型」と「後期日程2科目型」の2つに分けられます。
全学部統一2科目型では英語・選択科目・国語全てで配点が同じになる一方で個別学部併願3科目型では人文学部の一部の学科を除いた全ての学部で英語の配点が大きくなっていますので。どうしても武蔵大学に行きたいという方は英語力を高めておくのが無難でしょう。
成成明神獨國を狙うのにおすすめの予備校
成成明神獨國はGMARCHや日東駒専に比べて知名度は下がります。しかし、だからと言って難易度が低いわけではなく、冒頭でもお話しましたようにGMARCHと日東駒専の丁度中間にあるのが成成明神獨國です。
私大定員厳格化の影響もあり近年は入試の倍率も高まっていますので、簡単に受かるような大学ではありません。成成明神獨國に合格するためには単純に勉強の量をこなすことだけでなく、効率的に勉強をすることが必要です。
そこで、ここでは東進・河合塾・駿台・武田塾の4大予備校の中でもこれから偏差値を上昇させて成成明神獨國やそれ以上の大学に受かりたいという方におすすめの予備校を2つご紹介します。
武田塾
1校目は「武田塾」です。
武田塾は「授業をしない塾」として有名です。文字通り授業をしないので、成成明神獨國を目指す受験生のための講座などは用意していません。
しかし、武田塾で実践されている勉強方法は偏差値が低い状態から成成明神獨國やGMARCH・早慶を目指す受験生におすすめです。
武田塾は、授業を行わない代わりに参考書を利用した自学自習を生徒に課しています。なぜ、授業をせずに生徒に自学自習を課すのかというと、授業で生徒の学力は上がらないからということと、圧倒的に学習スピードが速いということです。
普段は勉強しないけど、定期テスト前日に焦って勉強して何とか赤点回避という経験がある方は分かると思いますが、学力が上がるのは常に自分の頭で考えて手を動かしている時だけです。ですので、武田塾では授業を行いません。
また、武田塾のシステムを利用すれば、例えば英文法であれば週1回の授業を通して勉強を進める予備校と比較して8倍のスピードで学習を終わらせることができます。
しかし自学自習というと、分からない問題があったり勉強に飽きてきたらサボってしまったりしてしまうのではないかと不安になるかもしれませんが、武田塾はそうならないように生徒の自学自習を徹底管理しています。
具体的には、武田塾は毎日毎日生徒がやるべきことを提示します。
また、週に1回その週で学んだ範囲のところからランダムに問題を出題するテストを実施することで、常にテスト1週間前の状態を作り出し、生徒の勉強に対するモチベーションを高く保ちます。
さらに、週1回のテストで合格点を取れない場合は次の週も同じ範囲をやり直さなければならないというシステムになっているので着実に勉強を進めることが出来ます。
東進
2校目は東進です。
東進でも成成明神獨國武のための対策講座はありませんが、成成明神獨國を目指す受験生にとって東進の質の高い授業は非常に有用でしょう。
東進は映像授業ですので集団授業のように決められた時間に決められた場所にいなくてはいけないということはありません。また、いつでも講座を視聴することができるので、集団授業よりも速く勉強を進めることができます。さらに、映像授業には倍速機能もついているので、授業そのものの時間を短縮して学習することができます。
しかし、映像授業ではどうしてもライブ授業のような緊張感は生まれづらいです。また、映像授業だから効率的に勉強を進めることができるとは言っても、しっかりと自分で予習復習をこなせなければ宝の持ち腐れになってしまいます。
ですので、東進のような映像授業式の予備校は効率的に勉強ができますが、ライブ授業のような緊張感に欠けるので、すでに勉強の予習復習をする習慣がついている受験生におすすめです。
成成明神獨國武を狙うのにおすすめの予備校|まとめ
今回は成成明神獨國のそれぞれの大学の特徴や、四大予備校の中でも成成明神獨國を狙う受験生におすすめの予備校をご紹介しました。
おさらいすると以下のようなことが言えます。
・在籍学生数1万人以下の大学が多い
・大学や入試方式によって科目ごとの配点が異なる
・おすすめの予備校は武田塾と東進
また、確実に希望する大学に行きたいという方は予備校に通うのがおすすめです。予備校を選ぶ際には、必ず無料体験授業などで校舎に行っておきましょう。長く勉強するのであれば校舎の雰囲気は大事です。
今回ご紹介した武田塾では「無料受験相談」、東進では長期休みに無料の「特別講習」を実施していますので、ぜひ活用してください。