「失敗したくない」と思う不安な気持ちは、浪人している人なら誰でも抱く感情です。
ここでは、浪人生として予備校に通いながらも失敗する人の特徴を解説していきます。
合わせて、大学受験の失敗の原因を明確にした上で、対処法を詳しく紹介します。
不安に思う気持ちを解消して、自信が持てるモチベーションを掴み、最大限のパフォーマンスで大学受験に挑める準備をして行きましょう。
予備校通いでも失敗する浪人生に共通する5つの特徴
予備校に通っていても「思うように成績が伸びない」「勉強に身が入らない」などと感じている不安感を感じている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
そんな不安を感じている方に、失敗する人の特徴について紹介していくので、自分が当てはまっていないか確認してみてください。
①浪人した原因を分析出来ていない
浪人生活をスタートする時点で、なぜ自分は不合格だったのか考えてみたことはあるでしょうか。
大学受験に失敗した原因を振り返らないまま、なんとなく勉強を始めてしまう人が、失敗する人には多いです。
具体的には以下のような失敗の原因が考えられます。
- 勉強時間は足りていたけれど、不得意な分野を後回しにしがちだった
- 基礎が曖昧なまま応用問題に取り組んでいた
- そもそも志望校のレベル設定が高すぎた
- 夜型の生活をしていた
失敗の原因は人それぞれなので、まずは客観的に振り返り、自分に何が足りなかったのかを言語化して書き出してみましょう。
もし、勉強方法に原因があった場合は、修正しなければ同じ失敗を繰り返してしまいます。
失敗した原因を分析した上で、自分に合った勉強方法を見つけることが大切です。
②誘惑に負けてしまう
スマホをつい手にして見てしまう、ゲームをしてしまうなど、自宅にいる時間が長いと様々な誘惑があります。
受験に失敗する人の特徴として、自己管理が出来ていないことが、失敗の原因のひとつです。
改善するには、勉強に集中できる環境を整えることが大切になります。
スマホをつい手にしてしまいがちなのなら、勉強中は手の届かないところに置くようにしてみてください。
極端に言えば、別の部屋に置くなど、誘惑に負けない工夫が必要です。
③他人と比べてしまう
友人や周囲の浪人生と模試の結果を比べて、落ち込んでしまう経験はないでしょうか。
失敗する人は、焦りや劣等感に支配され、本来の力を発揮できなくなりがちですが、比較する相手は他人ではなく、昨日の自分です。
今日覚えた英単語をしっかりと自分の物にして、一歩ずつ着実な成長を積み重ねていきましょう。
④生活リズムが乱れている
失敗する人は、朝決まった時間に起きる生活が出来ていないなど生活リズムが崩れている特徴があります。
大学受験当日の試験は朝から始まるため、最大限のパフォーマンスを実行するために必要なのは、朝しっかり起きて、昼間に集中して勉強するリズムを身につけることです。
就寝前にスマホを長々と見てしまうなど夜更かしをすると、生活のリズムが崩れるだけでなく集中力も低下します。
不規則な生活は、心身ともにパフォーマンスを下げる大きな原因となるため、今夜型の生活を送っているのなら、朝型にシフトしていきましょう。
⑤目標設定が出来ていない
失敗してしまう人の特徴の1つとして、明確な目標設定ができていないことが挙げられます。
とりあえず大学に行きたいとか、親が勧めた大学に行くのが目標など、失敗する人は曖昧な目標を立ててしまいます。
具体的な志望校や学部を決めるなど、自分の目的に合った明確な目標があるからこそ、モチベーションを保って計画に沿って実行していくことが出来るのです。
なぜ失敗してしまうのか?原因を深掘り
失敗してしまう根本的な原因がわかると、対処法が見えてくるため、大学受験に失敗する人に共通する背景を、具体的に見ていきましょう。
自分が以下のような失敗をしていないか、傾向がないか確認してみてください。
①予備校に通っていることで安心してしまう
予備校に通って、授業に出ている自分は頑張っていると、思い込んではいませんか。
知らず知らずのうちに、わかった気になったり、やった気分になってしまうのは、浪人生によく見られる落とし穴です。
失敗する人は、授業を受けて満足してしまい、復習や自習を疎かにしてしまうパターンも多く見られます。
授業で得た知識を、志望校に合わせた問題演習でより深く自習することで、応用力が身につきます。
受け身で授業を聞いているだけではなく、授業をどう活用していくのかを意識していないと、予備校に通っているだけで1年が過ぎてしまうこともあるのです。
②自己管理の難しさ
浪人生活は自由な時間が多いぶん、自分でスケジュールを立て、決めたことを実行し続ける力が求められます。
日によってモチベーションに波があったり、ちょっとしたことでペースが乱れてしまうのもよくあることです。
浪人生は、誰かに管理されない分、自分で決めたことを続ける難しさに直面しやすく、失敗する人は、気づかないうちに時間だけが過ぎてしまう傾向があります。
③精神的なプレッシャーや孤独感
浪人生は、想像以上に孤独との戦いで、特に高校時代の同級生が大学生活を楽しんでいる様子をSNSなどで見た時は、自分だけが取り残されているような感覚に陥りやすいです。
また、「今年もダメだったらどうしよう」というプレッシャーも重く、心の不安が勉強への集中を妨げる原因となります。
不安感や焦りなどの精神的な負荷は、目には見えませんが確実にパフォーマンスに影響が出ます。
浪人生活では、学力だけでなくメンタルの安定も大学受験合格の鍵になるので、予備校の相談できるシステムを利用して、意識的に人と話す時間をつくるなど、心のケアも怠らないようにしましょう。
浪人で失敗しないためのポイントは?
この章では、予備校通いの浪人生が陥りやすい落とし穴を避け、大学受験合格に近づくための具体的な対処法を紹介します。
今日から実践できるポイントばかりなので、ぜひ参考にしてください。
① 現実的な目標設定をする
「志望大学に合格!」と大きな目標を掲げるのは大事ですが、その目標から逆算して、毎日の勉強の指針になるように、小さな目標を立てていきましょう。
たとえば「今週は英文法を〇ページ進める」「次の模試で偏差値60を目指す」など、短期的で達成可能な目標を立てるようにします。
小さなステップを一つずつクリアしていくことで、モチベーションをアップしていくことが出来るようになります。
まずは、やる気がなくても「とりあえず机に向かって座るという習慣を身につける」など、小さな目標から、コツコツ成功体験を積み上げて行きましょう。
② 朝型の生活習慣に切り替える
夜遅くまで勉強するよりも、朝型の生活リズムの方が集中力や記憶力が高まりやすいと言われています。
毎日決まった時間に起きて、朝ご飯をしっかり食べて1日を始める習慣を身につけましょう。
夜更かしせずに、自分に合った睡眠時間を確保することも重要です。
健康的な生活を送ることが大学受験成功への一歩となります。
③ 自分に合った勉強方法を見つける
浪人生活では、自分に合う勉強スタイルを確立することが重要です。
暗記は書いて覚える方がいいのか、声に出す方がいいのか、数学はとにかく問題演習か、それとも解説重視なのか、考えてみてください。
模試の結果や日々の学習の手応えをもとに、自分は何が得意で、どこでつまずいているかを見極めて、自分のスタイルを見つけて行くことが大切です。
勉強のやり方が自分にしっかりハマると、成績アップにもつながりやすくなります。
④ 基礎学力を強化する
どの教科においても、まずは基礎をしっかり固めることが重要です。
基礎が出来ていなければ、どんな応用も効かないため、基礎学力を確実に強化して、問題を解く力を身につけていきましょう。
特に苦手な科目ほど基礎固めをして土台を作ることが大切なポイントです。
⑤ 適切な休息を取り入れてリフレッシュする
常に全力で頑張り続けるのは誰にとっても難しいものですが、浪人生は、集中しすぎて疲れが溜まりがちです。
意識的に息抜きを取り入れることで、心にも余白を作ることが出来て、学習の効率アップに繋がります。
散歩をしたり、好きな音楽を聴いたり、少し寝るだけでも気分転換になり、ストレッチなどの軽い運動の習慣化は、疲れを貯めない身体の土台となります。
⑥ 予備校のサポートを積極的に活用する
不安を感じたときは、予備校の先生や相談窓口を積極的に活用し、一人で抱え込まずに少しずつ解消していくことが大切です。
学習の悩みだけでなく、大学受験に対する不安や焦りを話すだけでも心が軽くなります。
人に頼る力も、浪人生活を乗り越える大切なスキルの一つなので、誰かに話すこと=甘えではないと考えましょう。
予備校のサポートを活用して、自分の目標設定や進捗管理の確認をすることも必要です。
定期的に学習進捗度や不安の解消を行うことで、今の方向性が正しいと自信を持って勉強ができるため、迷わずに学習を進めることができます。
【浪人生必見】予備校通いでも失敗する人に共通する5つの特徴〜原因と対処法も解説〜|まとめ
予備校に通うだけで安心してしまうのは危険信号です。
大学受験に失敗する人の特徴に早めに気づき、自分自身の行動を見直していくことが、大学受験成功への第一歩となります。
たった1年の頑張りが、この先の人生を大きく変えるかもしれません。
今の努力は未来に着実に繋がっているため、焦らず、自分を信じて進んでいきましょう。