「そろそろ予備校に通いたいけど、たくさんあってどこがいいのかわからない」
「文系志望に強いおすすめの大手予備校ってどこだろう?」
予備校選びは、志望校合格を左右する重要な第一歩になります。
この記事では、文系を志望する受験生におすすめの予備校を探している方に向けて、文系の大学受験に必要な科目や文系志望者におすすめの予備校について詳しく解説します。
この記事を読めば、あなたに最適な予備校を見つけるための道筋が見えてくるはずです。
文系大学受験に必要な科目は?国公立と私立の違い
文系におすすめの予備校を選ぶためには、文系の大学受験においてどのような科目が必要になるのか、そして国公立大学と私立大学でどのような違いがあるのかを理解しておくことが非常に重要です。
文系の大学受験の詳細を知っておくことで、数ある予備校の中から自分に合う予備校を見つけるポイントが分かるようになります。
国公立大学文系は6教科8科目が主流
国公立大学では「大学入学共通テスト」と、各大学が個別に実施する「個別学力検査(二次試験)」の両方を受験する必要があります。
大学入学共通テストでは、文系志望の場合6教科8科目が基本です。
具体的な科目は大学によって異なりますが、「英語(外国語)」「国語」「数学2科目」「基礎が付いた理科」「地理歴史・公民から2科目」「情報」といった構成になることが多いです。
二次試験では、大学や学部によって異なりますが一般的に2〜3教科が課され、文系学部志望の場合「英語」「国語」「地理歴史・公民」が中心となります。
国公立大学の二次試験は記述式の問題が中心となるため、単なる知識の暗記だけでなく論理的な思考力や表現力を鍛える必要があります。
私立大学文系では3教科が主流
私立大学文系の一般選抜では3教科での受験が主流で、大学にもよりますが「英語」「国語」「地理歴史・公民または数学の中から1科目を選択」が最も一般的です。
大学や学部によっては、2教科や1教科のみで受験できる方式を採用している場合もあります。
多くの私立文系学部では数学や理科といった理系科目を必須としないため、受験生は学習する科目を絞って集中的に対策を進めやすいです。
また、大学によっては教科ごとの配点の比率が変わるため、志望する大学の入試要項を早期に確認してどの科目が合否に大きく影響するのかを把握するとよいでしょう。
科目数と難易度の違いを理解して予備校選びをしよう
国公立大学か私立大学かを選択することによって予備校選びの基準や学習戦略は大きく変わります。
国公立志望であれば、共通テスト対策と二次試験対策の両方をバランス良く進める必要があり、理系科目を効率的に学習でき、苦手科目をしっかり対策できる予備校が適しています。
一方、私立専願であれば得意科目をさらに伸ばすことや特定の大学の入試傾向に特化した対策を行うことに重点を置く予備校が有効でしょう。
早い段階でどちらの道に進むかを考えることが、適切な予備校選びにつながります。
面接・論文対策が必要なことも
受験する大学・学部によっては、教科の学習だけでなく面接や小論文を課されることもあります。
面接や小論文も、教科の学習と同じようにきちんと対策をしてから臨むことが必要です。
受験する大学によってどのような面接・小論文が課されるかは違うため、事前にどのような内容かを確認したうえで対策を練る必要があります。
どちらも自分一人で対策するのは非常に難しいので、塾や予備校を頼るのがよいでしょう。
【失敗しない】文系向け おすすめ予備校の選び方
自分に合った予備校選びは大学受験の合否を左右する重要なプロセスです。
ここでは、文系の受験生が予備校選びで失敗しないために確認すべき重要なポイントを解説します。
指導形式・カリキュラム:自分に合っているか?
まず確認すべきは、その予備校の指導形式とカリキュラムが自分の学習スタイルや目標に合致しているかという点です。
予備校の指導形式には集団授業、個別指導、映像授業、自学自習管理などがあり、それぞれにメリット・デメリットがあります。
カリキュラムについてもそれぞれの予備校で特色がありますが、文系科目に特化した内容が充実しているかや自分に合った進度で進められるかどうかを確認しておくとよいでしょう。
どんなに実績のある予備校であっても自分の学習スタイルや目標に合っていなければ十分な力を発揮できないため、予備校を選ぶときは自分に最適な環境かどうかを見極めることが大切です。
サポート体制:進路指導や相談は手厚いか?
学力向上だけでなく、受験に関する様々な悩みや不安に対応してくれるサポート体制の充実度も、予備校選びの重要なポイントです。
特に高校生にとっては、学習計画の立て方やモチベーションの維持など学業面以外でのサポートも不可欠となります。
チューターやクラス担任、進路アドバイザーといった役割のスタッフが生徒をサポートする体制が整っているかを確認しましょう。
これらの担当者が、生徒一人ひとりに寄り添ったサポートを提供してくれるかが鍵となります。
立地と通いやすさ:無理なく通えるか?
予備校は受験までの長期間通い続ける場所であるため、無理なく通学できる立地であることも重要な選択基準となります。
自宅や高校からのアクセスが良いか、通学時間はどのくらいかかるかは必ず事前に確認しましょう。
また、最近ではオンラインで授業やサポートを提供する予備校も増えています。
オンラインは通学時間を節約できるうえに地方に住んでいても都市部の予備校の指導を受けられるので、自分の学習スタイルや環境に合わせて検討してみましょう。
費用:予算内で続けられるか?
予備校にかかる費用は決して安くないため、年間を通じて無理なく支払い続けられるか事前にしっかりと確認しておく必要があります。
予備校の費用の相場を調べたうえで、どのくらい費用をかけられるのか保護者とも相談して予備校選びを始めるとよいでしょう。
また、予備校では入学金・授業料以外にも、教材費・模試の受験費・夏期講習や冬期講習などの季節講習費がかかることがあります。
予備校の年間の総費用を把握したうえでどの予備校に通うべきか検討していきましょう。
合格実績:文系に強いか
予備校全体の合格者数だけでなく、自分が目指している大学や学部系統(文系)の合格実績がどの程度かを確認しましょう。
特定の大学への合格者が多い予備校は、その大学の入試対策に関するノウハウを豊富に持っている可能性があります。
また、文系の学科への合格者が多ければ文系に強い予備校かどうかを判断することもできるでしょう。
合格実績を公開していない予備校も多いですが直接予備校に問い合わせをしてみれば答えてくれることもあるので、気になる方は確認してみてください。
面接・小論文対策はあるか
志望している大学の受験で面接や小論文が課されている場合は、予備校に面接・小論文対策講座があるかを確認しましょう。
面接・小論文対策はなかなか自分一人では進めづらいものなので予備校の講師に見てもらうのがおすすめです。
予備校の面接・小論文対策であれば志望校の出題傾向や得点ポイントなどの情報を把握したうえで指導をしてくれるはずです。
四大予備校のなかで文系に最も強い予備校は?
大手予備校である四大予備校のなかで最も文系に強い予備校はどこでしょうか?
ここでは、四大予備校の中でも特に文系に強いおすすめの予備校と文系に特化したコースについてご紹介していきます。
最も文系に強い予備校は河合塾
河合塾は、長年にわたり「文系の河合」と称されることもあり、特に私立大学の文系学部において高い合格実績を誇ります。
文系科目の指導ノウハウや教材開発において豊富な蓄積があることが、河合塾の強みの1つです。
また、模試の規模は日本最大とされ、全国統一模試では年間300万人近くが受験を行うなど模試に力を入れています。
近年では個別指導や、河合塾マナビスのような映像授業も展開しており、多彩な学習ニーズに対応しているのもポイントです。
チューター(進学アドバイザー)が生徒一人ひとりの状況に合わせ、全統模試から得られたデータをもとに学習計画の相談や進路指導を行ってくれます。
河合塾の文系対策
「難関私立大文系コース」に「オンライン講師個別指導」が付いた「難関私立大文系オンライン講師個別指導プラスコース」がおすすめです。
難関私立大文系コースは、多くの演習問題に取り組み、入試に必要な各科目を基礎科目からしっかり身に付けます。さらに、年間を通して河合塾講師が1対1で学習計画や学習法を一緒に組み立ててくれます。
本番に近い実践演習と課題に応じた個別指導。この2つによりあなたを、目標大学の合格ラインまで引き上げてくれるでしょう。
また、河合塾では小論文の添削も個別に対応してくれるというのもポイントです。
他の大手予備校での文系対策は?
大手予備校である四大予備校の中で最も文系に強いのは河合塾でしたが、ほかの大手予備校でももちろん文系の大学受験対策はあります。
ここではそれぞれの予備校の特徴やそれぞれのおすすめ講座を詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
武田塾
「授業をしない塾」で有名な武田塾では、生徒自身が参考書等を使って自学自習をし、それを徹底的にサポートしています。
武田塾では一冊の参考書を完璧にするというような学習方法で指導が行われており、自学自習の習慣を身に付けながら、自分の理解度を着実に深め、基礎から応用力まで段階的に力を伸ばしていきます。
生徒の現時点での学力レベルを分析し、完全オーダーメイドの個別カリキュラムを作成、合格までに必要な参考書とその学習順序やペース配分を設定することで、効率的に自学自習を実践していきます。
また、週に一度設けられている個別指導の時間では、確認テストの結果を踏まえて、学習方法などを指導していきます。
武田塾の文系対策
武田塾では自学自習を基本としているため、いわゆる「文系コース」というものは設定されていません。
しかし、武田塾では生徒の志望校に合わせて一人一人の個別ルートで学習をするため、どんな科目の試験勉強にも力を入れられるという強みがあります。
志望校と現在の学習状況、学力レベルを見極め、志望校のレベルに応じた最適な参考書と学習順序を提示してくれるため、効果的に学習を進めていくことができます。
駿台予備学校
駿台予備学校は、伝統的に理系学部や難関国公立大学への合格実績に定評があるというイメージを持たれがちですが、実は文系有名大学にも多くの合格者を輩出しており文系対策コースも非常に充実しています。
駿台の一番の特徴は高卒生を対象とした「高卒クラス」や、現役高校生向けの「現役フロンティア」の中に、文系学部合格を目指すための多様なコースが用意されていることです。
受講生は学力のレベルに応じて各コースに振り分けられ、ハイレベル、スタンダード、ベーシックの3つがあります。志望校別(例:東大文系、京大文系、一橋大など)にも特化したコースが設置されており、目標に合わせた最適な学習ができます。
講師陣の質の高さも駿台の魅力の一つとして評価されているほか、多くの予備校が1コマ90分の授業時間に対し、駿台は1コマ50分授業を採用し、高い集中力で授業に取り組めるようなシステムを導入しています。
河合塾と並んで、難関大学への合格実績は国内トップクラスを誇ります。
駿台予備学校の文系対策
駿台予備学校の文系向けコースでは、基礎を固めて合格に必要な総合力を育む「私立大文系プレミアムサポート」がおすすめです。
毎日の対面授業に加えて、駿台講師・コーチによる授業内コーチングと基礎固めのためのICT教材を取り入れています。
そのため、一人ひとりの苦手を克服し、つまずき解消をしっかりとサポートしてくれます。
東進ハイスクール・衛星予備校
東進ハイスクールおよび東進衛星予備校の最大の特徴は、実力と人気を兼ね備えた有名講師陣による、質の高い映像授業を提供している点です。
映像授業であるため、時間や場所に縛られずに自分のペースで学習を進めることができ、十分に理解しきれていないところは、巻き戻して繰り返し視聴することが可能です。
また、東進は現役生の難関大学合格実績に特に強みをもっており、東大への現役合格者の3割〜4割は東進ハイスクール生と言われています。
講座のラインナップも非常に豊富で、基礎レベル(レベル0)から最難関大学対策レベル(レベル11)まで用意されており、特定の単元や過去問演習に特化した講座まで、多様なニーズに応えるコースが用意されています。
東進ハイスクールの文系対策
東進ハイスクールは様々なコース設計が可能で、自分が必要だと思う講座を選択して取り組むことが出来ます。
文系対策の講座は多数ありますが、そのなかでも文系大学志望に特におすすめの講座は「高等学校対応 数学」「ハイパー古文」の二つです。
「高等学校対応 数学」は高校対応数学で基礎をカバーすることができる講座で、国公立大学を目指す低学年の人に非常におすすめの講座となっています。
「ハイパー古文」は文法・単語・読解の3本構成になっており、古文知識が0でもしっかりと授業を受ければ偏差値60近くを狙える講座です。
まとめ【文系に強いおすすめ予備校の選び方】
文系の大学受験に向けた予備校選びは、多くの選択肢があり、どの予備校が自分に最適なのか、迷ってしまいます。
文系向け予備校選びで最も重要なのは、自分が目指す大学の種類(国公立か私立か)、現在の自分の学力レベル、そして自分自身の学習スタイルや性格を客観的に見つめ直し、それに最も合った予備校を見つけ出すことです。
大手予備校・四大予備校の中で最も文系に強いのは河合塾ですが、他の予備校にも文系対策の講座やコースがあるためよく比較検討するのがいいでしょう。
受験に必要な科目や予備校のコースの内容、指導形式(集団・個別・映像・自学自習管理)、講師の質や質問しやすい環境、チューターなどのサポート体制の充実度、自習室などの学習環境、校舎の立地や通いやすさ。
それらの予備校の選び方の重要ポイントを参考に、情報を整理し、比較してみてください。