河合塾は受講生が通学定期券を購入できる数少ない予備校の一つです。
毎日通塾する生徒さんや、浪人生で受講している方にとって毎日の通学費は気になるところだと思います。
そこで今回は、「浪人だけど学割は使える?」「高校生の場合はどうやって買うの?」など、定期券の買い方に悩んでいる方に向けてご紹介!
この記事では、浪人生・高校生別の購入対象者から具体的な買い方の手順、注意点までを解説します。
河合塾は通学定期券(学割)の対象?浪人生・高校生別に解説

先ほども申し上げた通り、河合塾では通学定期券(学割)の購入が可能ですが、浪人生(高卒生)と現役の高校生ではその買い方や条件が異なります。
ここでは河合塾の定期券について、浪人生と高校生のケース別に詳しく解説します。
結論:河合塾は「指定学校」のため通学定期券の購入が可能
河合塾は、JRや多くの私鉄・バス会社から「指定学校(指定予備校)」として認可されています。
そのため、河合塾が発行する証明書を提示することで、通学定期券(学割)を購入できます。
これは、通常の通勤定期券を購入するよりも大幅に費用を抑えられるため、河合塾に通う大きなメリットの一つです。
【浪人生(高卒生)】河合塾が発行する証明書で通学定期券(学割)が買える
河合塾には、高卒生を対象としたコースである「大学受験科」というコースがあります。
浪人生(高卒生)として河合塾の「大学受験科」コースに4・5月に入塾した場合のみ、通学定期券の学割対象となります。
※高校中退、不登校、通信制高校生などが大学受験を目指して「河合塾COSMOに4月に入塾した場合」も学割の対象です。
浪人生は、河合塾の校舎窓口で発行される『通学証明書』を提示し、自宅の最寄り駅から河合塾の最寄り駅までの区間の通学定期券を購入できます。
浪人生活では交通費も大きな負担となるため、この学割制度はぜひ活用しましょう。
【高校生(現役生)】浪人生と異なる「学割」の扱いと注意点
河合塾は浪人生(高卒生)の学割に対応していますが、現役の高校生の場合は扱いが全く異なります。
「河合塾も指定学校だから高校生でも学割が使えるのでは?」という疑問を持つ方もいますが、ここでは注意が必要です。
注意点:河合塾を理由とした通学定期券(学割)は購入不可
高校生の通学定期券(学割)は、あくまで「在籍する高校」が発行する通学証明書に基づいています。
浪人生とは異なり、高校生が「河合塾に通うため」という理由で河合塾の区間の通学定期券(学割)を新たに購入することは原則できません。
河合塾は高校生に対して、定期券(学割)用の証明書を発行していないためです。
買い方:在籍高校の区間外なら「通勤定期券」を選択
高校生が在籍する高校への通学ルート(通学定期券の区間)から外れた場所にある河合塾の校舎へ通う場合、その区間の買い方は「通勤定期券」となります。
浪人生のように学割は適用されませんが、毎回ICカードで支払うよりも、通勤定期券を購入した方が安くなるケースが多いため、定期券を購入することをおすすめします。
河合塾生の通学定期券の買い方【3ステップ】

ここからは、浪人生が河合塾で通学定期券(学割)を購入する具体的な買い方の手順を、3つのステップで解説します。
この買い方は、「大学受験科に4・5月に入塾した場合」「河合塾COSMOに4月に入塾した場合」が対象です。
先に述べた通り、高校生は原則として河合塾のための学割は利用できないため、ご注意ください。
ステップ1:河合塾の校舎窓口で「通学証明書」を申請・発行する
河合塾の通学定期券(学割)を購入するためには、まず河合塾の校舎窓口(事務局)で「通学証明書」もしくは「通学定期券購入兼用証明書」を発行してもらいます。
この証明書がなければ、学割価格での定期券購入はできません。
申請・発行に必要なもの(塾生証など)
通学証明書の発行申請には、河合塾の塾生証や身分証明書、印鑑などが必要になる場合があります。
ただし、必要なものは校舎によって異なる可能性があるため、入塾手続きの時に案内を確認するか、校舎のスタッフに聞くと良いでしょう。
発行時期の目安
通学証明書は、河合塾への入塾手続き(学費納入など)が完了した後、発行可能になります。
ただし浪人生の場合、新年度の定期券(学割)が購入可能になるのは一般的に4月1日以降です。
河合塾の窓口での証明書発行も同時期に開始されますので、早めに定期券の買い方を確認しておきましょう。
ステップ2:利用する鉄道会社・バス会社の窓口へ行く
河合塾で通学証明書を受け取ったら、実際に利用する機関の「定期券うりば(みどりの窓口など)」へ行きます。(ICカードを利用する場合)
また、モバイル版を利用するとオンラインで通学定期券が購入できる場合もあります。詳しくは各交通機関の公式サイトを確認してください。
ステップ3:「通学証明書」を提示して通学定期券を購入する
ICカードを利用する場合は、窓口で河合塾で発行された「通学証明書」もしくは「通学定期券購入兼用証明書」と申込用紙(窓口に設置されています)を提出します。
モバイル版を利用する場合は、写真提出を求められるケースが多いですが、交通機関によって形式が異なるため必ず公式サイトを確認しましょう。
新規購入時の買い方
年度(4月)の初めに定期券を新規購入する際は、ICカードの利用でもモバイル版の利用でも証明書の原本(モバイル版は原本の画像)が必要です。
また、3月中に4月1日開始の定期券を前もって購入したい場合(例:3月25日に4月1日~の定期券を買う)、鉄道会社によっては「塾生証」や「在籍証明書」の提示を求められることがあります。
継続購入(2回目以降)の買い方
一度購入した通学定期券を、同じ年度内に(有効期限が切れる前に)継続購入する場合、2回目以降は「通学証明書」もしくは「通学定期券購入兼用証明書」の提示が不要になるケースが多いです。
その場合は、ICカードでもモバイル版でも継続購入が可能になることが多いので、自動券売機やモバイルアプリで手続きを完了させましょう。
河合塾で通学定期券を購入する際の注意点

河合塾の通学定期券(学割)は、浪人生にとって非常にメリットがありますが、買い方や対象にはいくつかの注意点があります。
ここでは定期券を学割で購入する際の注意点を紹介します。
注意点1:講習生や一部コースは学割対象外の場合がある
先ほど記載した通り、河合塾の通学定期券(学割)の対象は、浪人生(高卒生)として河合塾の「大学受験科」コースに4・5月に入塾した塾生です。
夏期講習や冬期講習のみといった「講習生」や一部の短期コース、オンラインコースは、河合塾に在籍していても学割の対象外となります。
これらのコースに通う場合、通勤定期券や回数券を検討しましょう。
注意点2:対象は自宅最寄り駅から河合塾最寄り駅までの「最短区間」
通学定期券(学割)が適用されるのは、河合塾へ通学するための「自宅の最寄り駅」から「河合塾の最寄り駅」までの最短経路(または最も合理的と認められた経路)のみです。
例えば、「アルバイト先を経由する区間」や「複数の河合塾校舎に通うための区間」を含めることはできません。
これは浪人生・高校生問わず、すべての通学定期券に共通するルールです。
注意点3:交通機関(JR・私鉄・バス)によってルールが異なる可能性
河合塾は多くの交通機関から「指定学校」と認められていますが、定期券(学割)の買い方や適用されるルールは、JR、各私鉄、バス会社によって異なる場合があります。
例えば、「通学証明書」の様式や提出方法、継続購入時のルールなどに細かな違いがあることがあります。
河合塾の定期券を購入する際は、自分が利用する交通機関の窓口やウェブサイトで最新の買い方を確認しておくと確実です。
もし河合塾で通学定期券(学割)が買えない場合の代替案

河合塾に通う場合でも、前述の通り現役の高校生(通学区間外の場合)や短期講習のみを受講する浪人生などは、通学定期券(学割)の対象外となります。
しかし、学割が適用されなくても交通費を抑える買い方は存在します。ここではその代替案を紹介します。
代替案1:通勤定期券を購入する
学割が適用されない場合の第一選択肢は、高校生のケースでも触れた「通勤定期券」の購入です。
学割対象外のコースに通う浪人生もこの買い方になります。
学割は効きませんが、河合塾への通塾頻度が多い場合、毎回ICカードで支払うよりも交通費を抑えられます。
ただし、定期券は払い戻しに手数料がかかるため、河合塾に通う期間が確定してから購入するのが賢明です。
代替案2:回数券やICカードのポイントを利用する
河合塾に通う頻度がそれほど多くない場合は、通勤定期券を購入すると逆に割高になる可能性もあります。
その場合は、利用する交通機関の「回数券」を利用する買い方も有効です。
また、SuicaやPASMOのモバイル版では乗車区間や料金によってポイントが付与される場合がありますので、興味のある方は公式サイトを確認してみてください。
ご自身の通塾スタイルに合わせて、定期券以外の買い方も比較検討してみてください。
河合塾の定期券は購入方法を学生・浪人性別にご紹介|まとめ
この記事では、河合塾の通学定期券(学割)について、対象者や買い方を詳しく解説しました。
まず重要な点として、河合塾は「指定学校」に認定されているため、学割(通学定期券)の購入が可能です。
ただし、浪人生(高卒生)として河合塾の「大学受験科」に4・5月に入塾した場合のみ、通学定期券の学割対象となります。
一方、高校の通学区間外の場合は「通勤定期券」を購入するのが一般的な買い方となります。
浪人生の方は、河合塾の学割制度をしっかり活用して通学費用を抑えましょう。














