ハイレベルかつ問題の質が高い駿台模試は、模試の受験当日はもちろん、模試を受け終わった後も「復習のための学習教材」として受験勉強に活かすことが可能です。
駿台模試の中でも特に【大学別入試実践模試】は計11校の各大学に特化した内容になっており、加えて【マーク式模試】とのドッキング判定も可能なため、あらゆる受験生に対応しやすい模試と言えます。
また模試を受ける際に気になる判定ですが「高3生と浪人生」および「春夏と秋」のどちらに当てはまるかによって、模試の判定に対する捉え方は異なるため注意してください。
駿台模試の種類とおすすめ対象者
駿台模試の種類とおすすめ対象者は大きく分けて以下の通りです。
模試名 | おすすめ対象者 |
---|---|
駿台全国模試 | 難関国立・公立・私立志望者 |
大学別入試実践模試 | 各国立大学の前期入試受験者 |
駿台・ベネッセ記述模試 | 国立・公立・私立・短大志望者 |
駿台atama+共通テスト模試 | 大学入学共通テストおよび私立大マーク式試験受験者 |
駿台・ベネッセ大学入学共通テスト模試 | 同上 |
駿台atama+プレ共通テスト | 同上 |
模試ごとにおすすめ対象者は異なるため、ご自身に合った模試を中心に受験するようにしてください。
記述式駿台模試
まずは難易度・レベル共に高いとされる「駿台の記述式模試」についてご説明します。
2023年度における模試実施日程も合わせてご紹介するため、駿台の記述式模試を受ける際の参考にしてください。
記述式駿台模試①|駿台全国模試
【駿台全国模試】は学力上位レベルの受験生が受ける傾向にあるため「全国規模で見たときの学力の位置」を判定するのに優れています。
・難関国立・公立・私立志望者向け
・2023年度実施日程…5月、9月
ハイレベルな駿台の記述式模試に慣れておくことで、受験本番でも動じず学力を発揮しやすくなるのがメリットです。
記述式駿台模試②|大学別入試実践模試
計11大学に対応する【大学別入試実践模試】は「各大学入試に準拠した出題と判定」を行う模試で【マーク式模試】とドッキング判定をすることもできます。
【大学別入試実践模試】は試験科目や配点などが本番と似ているため、受験のための予行練習として最適です。
・各国立大学の前期入試受験者向け
・2023年度実施日程…8月~11月
駿台の大学別入試実践模試を受けておくと、受験本番に向けて伸ばすべきポイントが分かりやすく、学習計画を立てる際の指針や参考になります。
記述式駿台模試③|駿台・ベネッセ記述模試
【駿台・ベネッセ記述模試】は受験者数が多いため正確な判定が出やすく、また【駿台・ベネッセ大学入学共通テスト模試】とドッキング判定をすることもできるため、記述とマーク両方の力を図れます。
・国立・公立・私立・短大志望者向け
・2023年度実施日程…10月
【駿台・ベネッセ記述模試】はおすすめ対象者が多く、またマーク模試とのドッキングもできることから、幅広い受験生に向いている模試の1つです。
マーク式駿台模試
次に大学入学共通テストや私立大マーク式試験の予行練習として使える「駿台のマーク式模試」についてご説明します。
駿台のマーク式模試は受験者数が多いため判定の精度が高く、判定次第で受験の選択肢と可能性を増やせるため「志望校決めの指針」として使うのに有効です。
マーク式駿台模試①|駿台atama+共通テスト模試
幅広い受験層が受ける【駿台atama+共通テスト模試】は【駿台全国模試】とドッキング判定をすることもでき、第8志望校までの判定が可能なため、共通テストへの対応力を試せます。
・大学入学共通テストおよび私立大マーク式試験受験者向け
・2023年度実施日程…5月、7月
共通テストの形式や問題に慣れることで点数は上がりやすくなるため、まずは第1志望から第8志望まで、気になる志望校の判定を出してみましょう。
マーク式駿台模試②|駿台・ベネッセ大学入学共通テスト模試
【駿台・ベネッセ大学入学共通テスト模試】は進学校における受験率が高く、そのため高3生の受験数が多いのが特徴で【駿台atama+共通テスト模試】と同じく共通テストへの対応力を図れる模試です。
・大学入学共通テストおよび私立大マーク式試験受験者向け
・2023年度実施日程…9月、10月
【駿台・ベネッセ大学入学共通テスト模試】は「現役生の中での位置を知りたい」方にとって特におすすめの模試と言えます。
マーク式駿台模試③|駿台atama+プレ共通テスト
【駿台atama+プレ共通テスト】は大学入学共通テスト直前に受験できる模試であり、全範囲から出題されるため、判定を「志望校決めの最終的な判断材料」にしやすいというメリットがあります。
また模試の「受験層レベルが比較的高い」ことや「判定から苦手単元が分かる」ことも【駿台atama+プレ共通テスト】の特徴です。
・大学入学共通テストおよび私立大マーク式試験受験者向け
・2023年度実施日程…12月
模試は受験するだけでなく、その後の復習に活かしてこそ真に役立てることができるため「判定から分かった苦手分野」を元に受験勉強の見直しを行うようにしてください。
駿台模試の判定結果の活かし方
駿台の模試を受ける際には以下の点に気を付けると、より受験本番に役立てることができます。
・受験特有の会場の雰囲気に早いうちから慣れる
また駿台模試の判定結果を最大限に活かすには、次の取り組みが有効です。
・苦手な単元と分野を把握する
・平均偏差値より低い分野を中心に復習する
・記憶が新しいうちに復習する
・「模試受験の1週間後」および「大学受験直前」に再度復習する
受験本番は試験会場特有の雰囲気に圧倒されて本来の力を発揮できないことも予想されるため、予防策として「駿台模試の受験・復習」によって自信を付けることで慣れておきましょう。
駿台模試の判定の見方
駿台模試の判定による合格可能性はおよそ次の通りです。
判定 | 合格可能性 |
---|---|
A判定 | 80%以上 |
B判定 | 60% |
C判定 | 50% |
D判定 | 30% |
E判定 | 20%以下 |
ただし、模試の判定は合格や不合格を完全に決定づけるものではないため、あくまで「今後の指針としての参考に使う」ことが求められます。
駿台模試の判定の見方①|A判定・B判定
駿台模試で継続的にA判定やB判定を取っていると、安心感から受験勉強のペースを落としたくなることもあるかと思いますが、少しの油断が判定の低下に繋がるため、最後まで気を引き締めて学習量を確保する必要があります。
またB判定の方がA判定へと判定を上げるコツは「学習量の増加」と「ケアレスミスへの注意」です。
駿台模試の判定の見方②|C判定(B判定寄り)
駿台模試でC判定(B判定寄り)を取った場合、現役生は「モチベーション維持」を考えると志望校を変更せずに受験するのがおすすめですが、浪人生は「リスクが高い」ため志望校を下げるほうが安全です。
加えてC判定(B判定寄り)を継続的に取っているのであれば「基礎的な問題の理解が足りているかどうか」を見直す必要もあります。
駿台模試の判定の見方③|C判定(D判定寄り)
駿台模試でC判定(D判定寄り)を取った場合、現役生は「春夏の模試」であれば判定を気にしすぎず、学習ペースを上げて受験直前まで追い込みをかけることで「合格可能性を上げる」ことが可能です。
ただし「安全圏を選びたい現役生」や「浪人生」が駿台模試でC判定(D判定寄り)を取った場合は、志望校を下げることを推奨します。
駿台模試の判定の見方④|E判定・D判定
駿台模試でE判定やD判定を取った場合、現状のままの学習ペースや学力レベルを維持していると高確率で不合格になるため「学習法の見直し」「学習時間の増加」が必要です。
特に「秋の駿台模試」判定がE判定やD判定であれば、志望校を下げるほうが賢明ですが「志望校合格の可能性を少しでも残しておきたい」という強い思いがある場合に限って、E判定が出た志望校を受験校の1つとして選択することもできます。
駿台模試の判定はどう見る?~各模試のおすすめ対象者についても~|まとめ
駿台模試は他模試より比較的難易度が高く、そのため判定が思うように上がらず悩むことも考えられますが「模試の種類の多さ」「複数模試のドッキング判定」など志望校に合わせて柔軟に選べる駿台模試は受験生にとって非常に有用です。
また模試の判定についての捉え方は「高3生と浪人生」「春夏と秋」のどちらに当てはまるかによって異なるため、慎重に検討したうえで志望校選びや学習プランの立て直しに活かしてください。
模試の判定がなかなか上がらずモチベーションが下がったときには、合格体験記を読むと、受験に対してポジティブなイメージを持ちやすくなります。