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スラッシュリーディングとは?その効果とやり方、ポイントについて

2022年10月03日 2024年05月31日

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英語が苦手だという人は少なくないですが、その中でも英語の長文読解が特に苦手という人は多いでしょう。

そんな苦手な人が多い英語の長文読解にも様々な読解方法が存在していますが、どの方法が効率的に時間を短縮して読むことができるのか知りたい人も多いはずです。

そこで今回はスラッシュリーディングという読解方法を解説していきます!

スラッシュリーディングをマスターしてリスニング力まで向上させましょう!

スラッシュリーディングとは

疑問

スラッシュリーディングとは「長文になると急に意味が分からなくなってしまう」「英文をもっと早く読めるようになりたい」と悩んでいる人におすすめの読解方法で、英文をスラッシュで区切り左から右へ英語の順番で読み進めていくものです。

日本人の多くは返り読みという後ろから前に返って読む英文の訳し方をし、文法をしっかり勉強してきた人はその読み方に慣れているため、複雑な長文になった時に返り読みをしていると読解スピードがかなり落ちます

読解スピードを上げつつ正確に読むには英語を語順のまま理解することが重要ですが、スラッシュリーディングを用いることでそれを叶えることができ、さらに文の構造を可視化して内容を正確に把握できるため、わざわざ日本の文に直す必要がありません。

スラッシュリーディングのメリット

メリット

スラッシュリーディングは同時通訳者などの英語上級者が目や耳から入ってくる情報をできるだけそのまま理解するためによく使用する読解方法で、英文を読み理解する上で様々なメリットがあり英語の成績向上が見込める読解方法です。

ではこれからスラッシュリーディングを使うことでどのようなメリットがあるのか述べます。

英文を読むスピードが上がる

英語と日本語で語順が異なるため、英文を後ろから訳す従来の方法や単語を1つひとつ日本語に訳す方法では読むスピードは上がりません

しかしスラッシュリーディングを使うことで、視点を複数回行き来させることなくネイティブと同じように文章を語順通りに理解することができ読むスピードが速くなります

ただスラッシュリーディングは英語を頭から理解する読解法であって速読法ではないため、あまり速く読むことに注力せず初めは正確に意味を読み取ることを意識するしましょう。

長文の読解力が上がる

英語の長文に苦手意識を持つ人は多くいますが、英語は難しい表現や文法を使用していてもルールに沿って書かれており、スラッシュリーディングを使うと文の構造を可視化することができ理解しやすくなるため、多読とは違い英語の理解力が確実にアップします。

長い文章を一気に読むのは大変ですが、スラッシュリーディングで区切られた単語や短いフレーズを前から訳していくことで言葉と言葉の関係を深く考えなく済むため、ネイティブの人が英文を読む時に文の構造を考えながら読んでいないように頭から意味を理解することが可能です。

このようにスラッシュリーディングは英語の処理速度が上がるため、実際のコミュニケーションにも役立ち反復練習をすれば無意識にできるようになるでしょう。

リスニング力が上がる

スラッシュリーディングは英文を読む時だけでなくリスニング能力をアップしたい時にも効果的な学習方法で、英語をそのままの語順で理解する力がつきリスニング力のアップに繋がります

スラッシュリーディングをリスニングの時に使うことをスラッシュリスニングと呼び、英文を読み理解するスピードをより速くすることが可能になり、次に来る内容や単語を予測する力をつけることができるため理解できずに聞き返すことが減るでしょう。

実際にやってみると和訳に違和感があるかもしれませんが意味を理解できていれば問題ないため、まずは単語から始めて最終的には1文を聞き取り理解できる量を増やすことを目標に始めてみることおすすめします。

スラッシュリーディングのやり方

教える

実際にスラッシュリーディングのやり方ですが、スラッシュを入れて区切る位置には複数のルールが存在し基本的に意味の切れ目であることが多いです。

ただ区切る位置も基本的なルールなだけで絶対的な正解ではないため、難しく考え過ぎず慣れるまではルールに忠実にスラッシュを入れ慣れてきたらルールにこだわらなくていいです。

ではこれからスラッシュリーディングのやり方やルールについて解説します。

文をSVOCで区切る

最初に「Sは主語」「Vは動詞」「Oは目的語」「Cは補語」を意味し日本語に置き換えると「誰が何をどうする」となり、これらは文を構成する大事な要素であり文章がスラッシュリーディングできちんと区切ることができれば大きな読み間違いを防ぐことが可能です。

英語に慣れ親しんでいない人だと長い文章の「どこからどこまでが主語で目的語が分からない」などの境目が分からなくなったり、動詞と名詞が同じ形で使われる場合によく読み間違いをします

しかし、文の要素で区切るのを習慣づけていると文の大きな境目が見えてきて、次第にスラッシュ無しで境目が分かるようになってくるでしょう。

関係代名詞・関係副詞の前で区切る

関係代名詞は中学レベルだと理解しやすいですが、高校レベルになるとレベルが上がり文法構造が複雑で理解しにくなったり、主語や目的語の説明をするのに関係代名詞が使われていると文章が長くなるため一目で見分けるのが難しくなります。

また、関係代名詞の中にもSVOがあったりthatが省略されている場合があり混乱しますが、スラッシュリーディングを使うことで関係代名詞の中を区切ることで省略に気付けたり文全体の動詞を関係代名詞内の動詞と勘違いすることを防げたりするため、スラッシュリーディングはとても効果的です。

関係代名詞はあくまでも文のようを修飾するのに使われているため、文の核となる言葉を把握することが大切でしょう。

接続詞の前で区切る

接続詞は「when」「if」「because」などの接続詞の後の文章は前の文章に対する条件や理由であることが多く、接続詞は読んで字の如く単語と単語や文と文を接続する品詞です。

接続詞の後ろに文が続いていることはよくあるため、接続詞の前にスラッシュを入れることで接続詞の前の文と後ろの文の関係が分かりやすくなります。

前置詞の前後で区切る

前置詞は「at the station」「in the school」のような前置詞+名詞の1つの塊のことを言い、時や場所を表して形容詞や副詞の働きをし前置詞の前後で区切ることで文章の核の部分が見えやすくなります。

ただ、前置詞を全て区切れば良いというわけではなく前置詞は動詞とくっついて句動詞になることがかなりあるため、前置詞が何のために使われているのかを考える必要があり句動詞の場合は動詞+前置詞の1つの塊として考えましょう。

準動詞の前で区切る

準動詞は不定詞や動名詞、分詞などを指し動詞の形を変えて他の品詞の役割を持たせており動詞の前にtoや後ろにingをつけて動詞以外の役割をし、準動詞でいることで動詞が1つの文の中で一緒にいることができます。

準動詞は目的や付帯状況などの様々な説明を付け加える時に便利なため、スラッシュリーディングでは準動詞の前を区切ることで準動詞の役割を見出しやすくすることが可能です。

カンマやコロンの前で区切る

比較的長い文章にカンマやコロンは見られますが文章が長くなると複雑に見えることもあるため、カンマやコロンの前でスラッシュを引くと文章が読みやすくなります。

カンマやコロンがあるところは文章のひと段落つく場所なため、スラッシュの大きさを他と変えたりスラッシュではなく他の記号にするなどの工夫をしてみると全体で見た時に分かりやすくなるでしょう。

スラッシュリーディングのポイント

チェック

スラッシュリーディングのメリットやどこでスラッシュを入れたら良いのかなどについて解説しましたが、ただスラッシュを入れて区切っていくのではなくいくつかポイントを気にしながらスラッシュリーディングを使うとより効果的です。

ではこれから述べるポイントをぜひ参考にしてみてください。

区切る場所や綺麗な和訳に固執しない

スラッシュリーディングでは綺麗な和訳や区切る場所に固執する必要はなく、日本語の文章としては中途半端でもスラッシュリーディングは頭から英語の語順通りに理解できるようになることが目的のため、スラッシュごとに文の意味を理解し把握しましょう。

区切ることに注目してしまうと意味よりも構造に着目してしまい自然な日本語に直しがちですが、それではスラッシュリーディングを使う必要がなくなってしまいます。

英文和訳テストでない限り綺麗な和訳や区切る場所は気にせず、あくまでもスラッシュは文章を読む補助の役割であることを念頭に置き、スラッシュごとの意味を理解するのに集中しましょう。

徐々にスラッシュを減らす

スラッシュリーディングでは頭から文章を読むスピードが速くなるというメリットがありますが、スラッシュを入れれば入れるほどそこで止まってしまうため読むスピードは速くなりません。

そのため、最初はスラッシュで細かく区切り慣れてきたら段々とスラッシュを減らして大きな1つの塊として意味を理解するようにし、最終的には文の構造を理解しにくい時や意味が分からない時だけスラッシュを引くようにしましょう。

文の構造をきちんと理解する

英文をスラッシュリーディングする時にそもそもどこにスラッシュを入れたら良いか分からないという場合は文の要素で区切るのはもちろん、どの構文が使われているのかを考えると文の構造がよりはっきりしてきます。

語句の役割を考えることで区切る場所がどこなのか見えてきて読み間違いを防ぐことができ、長くて複雑な文章の語句の1つひとつの役割を理解するのが難しくなってきてもこの方法は文の意味をよく考えながら行うため、より読解力を高めることが可能です。

スラッシュリーディングの有効性について|まとめ

スラッシュリーディングがどういうもので使うことでどのような利点があるのか、使い際の注意点などについて説明してきましたがいかがだったでしょうか。

慣れない間はどこで区切ったら良いのか苦戦したり混乱することもあると思いますが、あまり難しく考え過ぎずに自分が区切りやすいところで区切ったりスラッシュの大きさを変えて自分なりに工夫してみてください

あくまでもスラッシュリーディングは英文を早く理解したり理解しやすくする方法であるということを念頭に置き、スラッシュで区切ることに一生懸命になって目的を見失わないように気を付けましょう。

スラッシュリーディングは英語の長文を読むのに時間がかかる人や長文のリスニングがなかなか聞き取ることができない人におすすめの方法です。

ぜひ上手く取り入れて英語の実力アップを目指してください!

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