大学受験では志望校合格のために様々な手段が考えられますが、その中でも予備校に通うかどうかで迷った経験のある方は多いのではないでしょうか。
結論から先に申し上げると、浪人生に予備校は必要です。
この記事では、浪人生に予備校が必要な理由、予備校に通うメリットとデメリット、予備校を選び時のポイントなどについてご紹介します。
浪人生が予備校に通うべき3つの理由
ここでは、浪人生が予備校に通うべき理由を3つご紹介します。
具体的には以下の3点についてご紹介します。
- 自宅浪人だとモチベーションの維持が難しい
- 自宅浪人だと勉強のペース配分が分からない
- 自宅浪人だと生活リズムが乱れがちになる
自宅浪人だとモチベーションの維持が難しい
コロナウイルスの影響で学校や会社に行けなくなったことで実感したという方もいるかもしれませんが、ずっと家に籠っているとどうしても気持ちが鬱屈としてきてしまいます。
そのような状況で集中しろと言われてもなかなか難しいのではないでしょうか。
自宅浪人だと勉強のペース配分が分からない
自宅浪人のデメリットの1つは、勉強のペース配分が分からないということです。
予備校では生徒個々人に合わせたカリキュラムを作成してくれますが、自宅浪人では勉強の計画を自分で立てなければなりません。
特に初めて浪人を経験するといった方が自分で自分の勉強計画を立てるのは非常に難しいとされています。
なぜなら、一度受験に失敗して落ち込んでいる状況で冷静に客観的に自分を見つめるというのは容易ではないため、適切な勉強スタイルを確立しにくいためです
自宅浪人だと生活リズムが乱れがちになる
また、浪人生は生活リズムが乱れがちです。
中でも自宅浪人となるとなおさらで、浪人生は1日のスケジュールを自分で決定できるその柔軟性から勉強を先延ばししがちになります。
すると勉強の時間は徐々にうしろにずれ込み、最終的には夜にしかやる気が起こらない昼夜逆転生活となってしまうのです。
浪人生が予備校に通うメリット・デメリット
ここでは、浪人生が予備校に通うメリットとデメリットをご紹介します。
予備校に通うメリットとデメリットを理解しているとより有意義に利用することができますので、それらを理解していることは大事です。
浪人生が予備校に通う4つのメリット
浪人生が予備校に通うメリットには以下のようなものがあります。
- カリキュラムを考える手間が減る
- 生活リズムが整えやすくなる
- ライバルを意識しやすくなる
- 受験の情報が手に入りやすい
予備校では、生徒1人ひとりに合わせて学習プランを考えてくれますので、自分で勉強の計画を立てる必要がありません。
また、予備校では基本的には決められた時刻に決められた場所で授業を受けるスタイルが一般的ですので、それにより生活にリズムが生まれます。
予備校では、どれくらいの学力の人が自分と同じ大学を目指しているのかといった情報が自然と入ってくるため、周りからの刺激を受けながら勉強をすることも可能です。
特に大手の予備校は、大学受験に関する情報をたくさん持っていますので、志望大学と条件が似通った大学や、すべり止めに適した大学、穴場の学部など様々な情報提供をしてくれます。
これらの情報を1人で調べるのは骨が折れますので、情報的なアドバンテージは他の受験生を差をつけられる大きなメリットではないでしょうか。
浪人生が予備校に通う2つのデメリット
浪人生が予備校に通うデメリットとして以下のようなものがあります。
- お金がかかる
- 時間の自由度は減る
予備校に通う際に一番のネックになるのは金銭的な面ですが、その点に関しては次の章でご紹介しますのでぜひご覧ください。
また、予備校では同じ時刻に通わなければいけないからこそ浪人生も生活にリズムを作り出せるという特徴がありましたが、裏を返せばこれは自由に時間を使いづらくなるということです。
例えば、予備校の授業は一般的に午前から開始されますが、夜型の人にとってこれは頭が回らない中授業を受けなければいけないということなので非常に大変です。
浪人生が予備校を選ぶときの3つポイント
ここでは浪人生が予備校を選ぶ時の3つのポイントをご紹介います。
具体的には以下の3つです。
・自分に合った指導形態の予備校を選ぶ
・予備校に実際に行ってみる
・予備校を決めるタイミングは早い方が吉
自分に合った指導形態の予備校を選ぶ
予備校には個別指導と集団授業、映像授業という形態があります。
個別指導は講師1人に対し生徒1人から生徒3人がつく指導形態で、双方向的な指導が行われるのが特徴となっています。
集団授業は学校で行われるような、講師1人に対して生徒が多数つく指導形態です。
映像授業は、あらかじめ録画された授業を生徒が好きな時間に視聴して勉強するというスタイルの授業で、自分のペースに合わせた勉強が出来ます。
予備校に実際に行ってみる
予備校に入会する前に、自分が入会する校舎に一度行ってみましょう。
入会する前に、浪人生として長い時間過ごす環境が自分に合っているか確認しておくことは大事です。
大抵の予備校では、体験授業といった形で校舎で無料で授業を受けたり、受験についての様々な話を聞けたりするのでそれらを活用して校舎に行ってみるようにしましょう。
予備校を決めるタイミングは早い方が吉
受験に失敗したという方にとっては大変かもしれませんが、予備校選びは早めに動き出すのがおすすめです。
集団授業の予備校では、4月から授業が開始されますので、それまでに申し込んでおけばカリキュラムの途中から学習を開始せずとも良くなります。
また、早めに動いていれば人数に制限があるコースや人気の授業を受けやすくなりますので、予備校選びは早めに開始しておきましょう。
浪人生が予備校にかけるお金について
予備校に通う時に最も気になるのは、費用がいくらかかるかということではないでしょうか。
予備校でかかる費用の大部分は入会金と授業料で、これに加えて電車やバスなどの公共交通機関を利用する際には交通費、予備校が用意した寮を利用する時の寮費などが加算されます。
入塾金は一般的には10万円程度かかる予備校が多いですが、模試を実施しているような大手の予備校では模試の利用歴があったり、現役時代その予備校に通っていたという方の入塾金を無料にしているそうです。
授業料は私立か国公立か、文系か理系か、どんなコースを取るのかといったことに大きく依存しますが、80万円程度が目安で、これに加えて夏期講習や冬期講習などに10~15万円程度かかりますので、授業料は合計で100万円程度になります。
また最後は寮費も予備校によって異なりますが、100万円前後するところが多いです。
浪人生のための四大予備校ランキング
四大予備校の中で、浪人生におすすめの順に順位付けしてみました。
しかし、実際に予備校を選ぶ際にはさきほどご紹介した「浪人生が予備校を選ぶときの3つポイント」も参照して自分に合った予備校を探してください。
【1位】武田塾
引用:武田塾 公式HP
最もおすすめの予備校は「授業をしない」で有名な武田塾です。
現役時には部活に熱中して勉強する時間が十分に取れなかったけれど、これから学力を上げて難関大学に合格したいと考えている方におすすめの予備校となっています。
武田塾は「参考書を利用した自学自習」という独自の個別指導法を採用しており、自学自習といっても生徒を放任するのではなく、むしろ1日単位で生徒がどのような内容をどのようなやり方で勉強するか明確に示すことで生徒の自学自習を徹底管理します。
自学自習がメインなので、時間の自由度を損なわずに勉強することができるのも大きな魅力です。
浪人生の中には有名な予備校で授業を受けただけで満足してしまう人が多くいます。これが授業の受けっぱなしです。
そこで武田塾では無駄になりがちな授業を最初から行わないことで時間を有効活用します。さらに、アウトプットを重視することで理解するだけでなく、初見の問題にも対応できる学力を身につけてもらいます。
武田塾に浪人生として入塾した生徒さんの中には、有名予備校から転塾して合格を果たしたという生徒さんも多くいらっしゃいます!
自身の苦手箇所の補填や強化に力を入れられる武田塾は浪人生におすすめの学習塾です。
【2位】東進
引用:東進 公式HP
東進は4大予備校の中では唯一の映像授業の予備校となっています。
映像授業のため時間の自由度を損なわずに勉強できることや、林修先生や安河内哲也先生など著名な講師の授業を視聴することができるのが魅力です。
また、生徒1人1人に担任が付き、生活面での悩みや勉強方法など質問しやすくなっているのもメリットです。
【3位】駿台
引用:駿台 公式HP
駿台は現役時に優秀な成績で、東大や京大など最難関大学に行きたいという方におすすめです。
「駿茶(すんちゃ)」とも呼ばれる駿台三号館は東大専門校舎となっており、毎年校舎の最上位クラスのほとんどの生徒は東大や難関大医学部に合格します。
このクラスに残れる自信がある方は駿台の門戸を叩いてみるのもいいでしょう。
【4位】河合塾
引用:河合塾 公式HP
河合塾は集団授業の予備校で、授業時間は90分と駿台(50分)に比べると長くなっているのが特徴です。
授業時間内でインプットからアウトプットまでやることができます。
また、全国の120大学の入試問題を分析したものや河合塾が実施する模試、難関大受験者の入試本番の答案のデータを基に作成された良質なテキストが使われています。
浪人生に予備校が必要かどうかのまとめ
ここまで浪人生に予備校が必要なのかどうかについてお話してきました。
最後に、この記事を少しおさらいしたいと思います。
- 浪人生に予備校は必要
- おすすめの予備校は「武田塾」
- 自分に合った指導形態の予備校を選ぶ
- 予備校に実際に行ってみる
- 予備校を決めるタイミングは早い方が吉
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