いつもみなさんが勉強している場所はどこですか?
なかなか勉強のやる気が出なかったり、せっかくモチベーションが上がったのに集中力が途切れてしまったり…
勉強に集中できる環境がなくて悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
場所だけでなく周囲の状況や人間関係など、あなたを取り巻く全ての環境が受験勉強に影響を及ぼしています。
今回は、勉強に集中できる環境の作り方について、様々な観点から探っていきたいと思います。
勉強に集中できる環境とは?
そもそも、勉強に集中できる環境とは一体何なのでしょうか?
もちろん、どのような環境が勉強するためにベストなのかは人によって様々ですが、多くの場合に重要となるポイントは「整理整頓・空調設備・静かな場所」の3つです。
整理整頓されている
あなたが勉強をするスペースには、ノートや筆記用具以外に、スマホ・漫画・ゲームなどの誘惑するものが近くにないですか?
勉強だけに集中できる環境を作るため、机の上など勉強するためのスペースはもちろん、視界に入る場所からも勉強に不要なものは取り除きましょう。
脳は視界に入ったものの情報を処理しようとするため、部屋がごちゃごちゃと散らかっており、誘惑するものやゴミなどが視界に入る状態は、勉強の邪魔になりかねません。
スマホには特に注意!
特にスマホには注意が必要です。
「息抜きのために少しだけ…と思いスマホを触り始め、気が付けば数十分も経っていた!」なんてことにならないためにも、可能であれば電源を切って、容易には手の届かない場所にしまっておきましょう。
空調設備が整っている
暑すぎたり寒すぎたり、じめじめしていたり空気が悪かったり、人が快適と感じないような環境は、当然、勉強する環境にも不適切です。
エアコンや扇風機、ストーブなどで室温を適切な状態に管理しましょう。
勉強に集中できる温度は約18~25℃と言われています。
また、空気の流れが悪いと勉強のパフォーマンスが下がるため、こまめに換気しましょう。
室温は適温より少し低めがおすすめ!
ここで注意してほしいのが、室温を高く設定しすぎないことです。
パソコンやスマホを長時間使いすぎて、だんだん本体が熱くなってきた!という経験をした方も多いのではないでしょうか?
人の脳も同様に、長時間勉強を続けると熱を持ち、頭がぼんやりしたり疲れやすくなったりして、集中力が低下する原因になります。
そのため、室温は快適と感じる温度より少し低めの設定が脳にとっての最適温度で、勉強する環境に適しているといえるでしょう。
静かな場所である
勉強をする際にいつも音楽や環境音を聴いている方もいれば、完全な無音状態でないと集中できない方もいるでしょう。
共通しているのは、どちらも聴覚からの影響力を重要視しているという点です。
人の脳は耳から入る情報を勝手に処理しようとするため、人の話し声が聞こえたり物音がうるさい場所は、勉強への集中を阻害してしまいます。
イヤホンで騒音対策することはできますが、イヤホンをしていても騒音が聞こえてくるような場所は避け、なるべく周りが静かな環境で勉強しましょう。
自宅で集中できる勉強環境を作る方法2つ
時間や曜日を選ばず、勉強しようと思えばいつでもできるのが自宅で、別の場所に移動する手間も時間もかからないため、勉強するために充てる時間が最も長く取れます。
しかし自宅は、勉強以外にも食事や睡眠など、すべての生活をする場所なので、>勉強へのオンとオフの切り替えが非常に重要です。
ここでは、自宅での勉強における環境づくりのポイントや注意点をご紹介します。
①照明の強さや色を気にする
勉強に集中するためには、部屋の明るさも大きく関わってきます。
部屋全体の明るさだけではなく、手元の明るさが特に重要です。
明るい部屋では集中できないという方や、集中力が途切れてきているなと感じている方は、周囲を暗くしてみる方法も試してみてください。
この時、手元まで暗くならないように照明の角度や強さには注意が必要です。
照明の色によって効果が異なる
照明の色にはいくつか種類があります。
・昼白色・・・白い光。自然な色味で、時間や場所を問わず利用できる。
・電球色・・・オレンジの光。リラックス効果があるため、休憩時や就寝前に適切。
このように、照明の色によって期待できる効果も様々なので、シーンに合った照明を選べるよう、照明の種類を切り替えることができるスタンドライトを導入してみてはいかがでしょうか。
②自室以外も活用する
同じ机に向かって勉強を続けていると、どうしても集中力が途切れてしまったり、問題が解けずに行き詰ったりしてしまうことがあります。
そんな時に効果的なのが、場所を変えることです。
リビングに移動すれば、家族に見られているという適度なプレッシャーと、くつろぐ空間としての適度なリラックス効果により、いつもとは違うひらめきが得られるかもしれません。
トイレやお風呂に英単語などの暗記用の紙を貼ることで勉強に活用できます。
自宅以外で勉強に集中できる環境4つ
自宅には誘惑するものも多くどうしてもやる気が出なかったり、休日には家族がいたりして集中が続かなかったりすることがあります。
そんな時におススメできる自宅外の勉強スペースをご紹介します。
大事なのは一つの場所にこだわらず、目的やシーンによって場所を使い分けることなので、今の自分に適した環境で勉強に励みましょう。
①自習室
自習室は、一人で勉強に集中するのにとても適している場所です。
その名の通り、自習室は勉強をするためだけに作られたスペースなので、勉強の邪魔をする不要なものはありません。
塾や予備校には必ずと言って良いほど自習室が設置されており、分からない問題などがあれば質問や相談ができる場合もあります。
勉強する環境にお困りの方がいらっしゃれば、塾や予備校に通うことも検討してみてださい。
②図書館
学校の図書室や地域の図書館は、無料で利用できる上にとても静かな空間なので、勉強に集中できる場所として適しています。
図書館は勉強中の人や読書中の人など、何かに集中している人が多くいるので、集中している人が多い環境に身を置くことで、自然と自分も集中できるかもしれません。
他にも、問題に行き詰ったり分からないことがあれば、参考になりそうな書籍を探し出して調べることができるので、勉強に便利です。
大きな音を出さないように注意する
図書館は静かな空間であるため、自身が出す音に気を遣わなければならず、勉強とは関係ない余計な注意が必要とされます。
そういった部分が勉強への集中を削いでしまう可能性があることも理解しておきましょう。
また、図書館によって開館日や使用ルールなどが異なるので、利用したい図書館のことを事前に調べておいてください。
③カフェ・ファミレス
カフェやファミレスは、長時間の勉強や友達と勉強するのに適しています。
食事をしたりコーヒーを飲んだりするなどの小休憩が取りやすいのでうまく気分転換することができ、勉強に集中できる環境と言えるでしょう。
友達と一緒に勉強ができる点も魅力で、一人では頑張れなくても友達と一緒なら頑張れたり、分からないところを友達に相談することで解決できます。
リラックスしすぎない
あくまで勉強をするためにカフェやファミレスに来ていることを忘れず、リラックスしすぎないように自分を律しましょう。
また、混雑している場合は、長時間の滞在でお店に迷惑がかかる可能性があるため、注意が必要です。
④移動時間・公園
移動時間や公園など、勉強する環境を外に設定することで、室内では得られない様々な効果が期待できます。
短時間で集中して勉強したい方には、移動時間を活用した学習が有効です。
移動時間には制限時間があるため、集中できないままダラダラと勉強し続けるということが無くなり、長時間の勉強よりも内容が濃い短時間の勉強ができるかもしれません。
美しい緑に囲まれた公園などの屋外は、心身をリフレッシュしながら勉強に集中できる環境です。
環境以外で勉強に集中するためにできること3つ
ここまで、勉強に集中できる環境作りについてご紹介してきましたが、ここからは環境以外で勉強に集中するためにできることをご紹介していきます。
環境を整えることはもちろん大切なことですが、受験勉強は環境を整えるだけでは合格できるほど甘くありません。
勉強に集中できる環境を作るだけでなく、これからご紹介することをあわせて行うことで、さらに集中して勉強に取り組むことができるので、ぜひ試してみてください。
①共に切磋琢磨できる仲間を作る
受験勉強で孤独や不安を感じたことはありませんか?
受験という同じ大きな目標に向かって切磋琢磨し、共に成長できる仲間を見つけることで、孤独感は拭えるでしょう。
お互いに勉強の成果を報告し合えばやる気の持続にも繋がりますし、「受験」という情報戦を制するための情報交換も可能です。
仲間やライバルの存在は、きっとあなた自身の成長に繋がります。
身近な人との関係性は重要
家族、恋人、親友、など身近であればあるほど自身の精神状況に深く作用する存在です。
志望校の食い違いによって家族との関係性に問題が生じることがあるため、志望校については必ず早めに話し合っておきましょう。
恋人や親友と過ごす時間は、健康的な生活を営むためにもとても重要ですが、その時間が勉強の邪魔になってはいませんか?
恋人と会う時間や親友と遊ぶ時間は、必ずあらかじめ定めておき、勉強における良い気分転換として活用しましょう。
②学習スケジュールを作る
勉強に集中できるようになるには、目標を作ることがとても大切です。
その日に勉強する箇所や時間を具体的に決めておくなど1日の勉強スケジュールをあらかじめ立てておくと、今やるべきことに意識がいき、自然と集中できるようになります。
また長期的な学習スケジュールを立ててそこから逆算することで無理なく効率的に勉強することができ、志望校に合格する可能性も高まります。
自分で学習スケジュールを立てるのが難しい方は、受験のプロでもある塾や予備校の先生に相談してみてください。
③軽い運動をする
軽い運動をすると脳が活性化し、集中力が高まります。
集中できるようになるだけなく記憶力も高まるので、軽いジョギングやウォーキングをした後に暗記や計算問題をするのがおすすめです。
軽いストレッチなどでも問題なく、集中力が切れたと思ったら一回椅子から立ち上がって2~3分体をほぐしてみるだけでも効果があります。
勉強に集中できるグッズ4つ
最後に、受験勉強する時に手元にあると、勉強に集中しやすくなるグッズもご紹介していきます。
100円ショップやドン・キホーテなどのディスカウントストアで手軽に購入できるものばかりなので、気になるものがあればチェックしてみてください。
①付箋
参考書やノートの大切なポイントに付箋を貼ると、後から見返す時にパッと見ただけですぐにポイントが分かるようになります。
また「赤:大切なポイント、青:苦手なポイント」など色によって内容を使い分けると、さらに使いやすくなるのでおすすめです。
②耳栓・イヤーカフ
人によっては、静かな環境でないと勉強に集中できないという方もいると思います。
図書館や学校の自習室がおすすめですが、それらの環境が使えない時やどうしても身近に静かな環境がない時は、耳栓・イヤーカフをして勉強するのがおすすめです。
周りの音を遮断してくれるので、どんな場所でも勉強に集中できるグッズとなっています。
③フットレスト
集中して勉強するためには、姿勢に気を配ることも大切です。
フットレストは足の高さを自由に調整できるので、足元の負担を軽くし姿勢を綺麗に保つ手伝いをしてくれます。
オットマンとしても使用できるので、勉強中だけでなく休憩にも使えて便利です。
④卓上扇風機
夏の受験勉強にあると便利なグッズが卓上扇風機です。
最近はコンパクトなサイズのものも販売されているので、外出時に持ち歩くことができ、どこでも快適な温度で勉強することができます。
また、快適な温度になるだけでなく、扇風機を回すことで空気の循環も良くなり換気にもなる便利グッズです。
勉強がはかどる学習環境の作り方|まとめ
勉強に集中できる環境作りは、受験成功への重要なステップです。
整理整頓されたスペース、適切な空調、静かな場所など、集中力を高める環境が大切です。自宅での勉強では照明や部屋の工夫、場所を変えることで新たな刺激を得ることができます。
また、仲間との切磋琢磨や学習スケジュールの設定、軽い運動も集中力をサポートします。
もし、自分だけではなかなか集中できないという方は、塾や予備校に通うこともおすすめです。
自習室や専門的なサポートがある環境で、さらに効率的な学習が可能になるのでぜひ受講も検討してみて下さいね。