大手予備校には、「予備校に通いたいが、自宅から通える範囲に校舎がない」「勉強に一心に打ち込みたい」という受験生のために用意された寮が存在します。
河合塾も例に漏れず河合塾生専用の寮を校舎近くに持っており、校舎と寮で連携の上、受験生へ手厚いサポートを提供しています。
しかし、「そもそも予備校の塾ってどんなところなんだろう…」「毎月かかる費用のイメージがつかない」という方も多いのではないでしょうか?
この記事では、河合塾の寮について入寮するメリット・デメリットの解説をしていきますので、河合塾の寮への入寮をお考えの方はぜひ最後までお読み下さい。
また、他塾の寮については下記の記事で紹介しています。
▶駿台の寮は厳しい?規則や寮に入るメリット・デメリットを紹介
▶四谷学院には寮がある?四谷生が寮を選んだ理由や専属寮の様子を紹介
河合塾の専用寮の特徴とは
まずは、河合塾の専用寮とはどんなところなのかを紹介していきます。
東京には男子寮のみの東京飛躍寮、神奈川には男子寮と女子寮のあるローレルハウス横浜があり、どちらも河合塾生のみが入寮しています。
全国各地から難関大志望の受験生が集う場所
河合塾の寮は、全国各地から難関大合格という志を同じくする受験生が集まる場所です。
寮にも自習室が存在するため、校舎から帰った後も仲間が頑張っている姿を間近に見ることができ、自分もより一層頑張ろうと切磋琢磨することができます。
また、寮生間で気軽に交流することもできるため、成績が伸びず苦しい局面に陥ってしまっても仲間と支え合うことができるでしょう。
寮長・寮母が常駐し、合格への道程を生活面からサポート
河合塾の専用寮には寮長・寮母が常駐しています。
そのため寮生1人ひとりの生活をきめ細やかにサポートすることができ、1人暮らしの場合よりも安心して勉強に打ち込むことができます。
万が一体調を崩したというときでもお粥の提供や医療機関の紹介などを含めた支援が行われるため、初めて親元を離れて暮らす方にとっても安心です。
河合塾の専用寮に入寮するメリット
ここでは、河合塾の専用寮に入寮するメリットを3点ご紹介します。
経済的なメリットや生活面のサポートなど、学習面以外にも大事なポイントがあるため事前にきちんとチェックしておきましょう。
専用寮のメリット①家具家電が揃っており、入寮即日勉強に集中できる
まず、寮の部屋には生活に必要な家具家電がひと通り揃っています。
そのため引越しの初期費用の大きな割合を占める家具家電の購入費用を抑えることができるほか、荷解き等の手間も減らすことができ、入寮初日から勉強に集中することができます。
布団などのかさばるものもリースという選択ができるため、引越しにかかる手間を最低限に抑えられることも魅力の1つです。
専用寮のメリット②帰った後も学習相談ができる「寮フェロー」
河合塾の専用寮には、寮内で学習相談ができる「寮フェロー」というスタッフがいます。
寮内の自習室で勉強している際に生じた疑問点を次の日に持ち越すことなくその日のうちに解決することができるため、学習内容の定着の効率向上が期待できます。
また、「自習室とフェロー室が近いので、ちょっと分からないことがあっても気楽に質問に行けて、すごく便利」という寮生の声もあるようです。
専用寮のメリット③栄養バランスの取れた食事を毎日提供
1人暮らしでは食事まで意識が行き届かないのでは、という心配を抱えている方もいるかもしれません。
河合塾の専用寮では、栄養士が監修した「合格食」が朝食・夕食時に提供されます。
栄養バランスだけでなくおいしさも考えられた献立が提供されるため、勉強に邁進する生活の中でもほっとする時間を過ごすことができるでしょう。
河合塾の専用寮に入寮するデメリット
ここからは、保護者の方と事前にきちんと確認しておきたい寮生活の上でのデメリットをご紹介します。
特に重要となる2点をピックアップしましたので、前述のメリットと併せて入寮を検討してみましょう。
専用寮のデメリット①1人暮らしと比べて費用が掛かる
第一に、やはり費用の問題があります。
「家具家電が揃っているため、1人暮らしの場合よりも費用が抑えられる」と前述しましたが、入寮の際には他の点で1人暮らしの場合よりも多くの費用が掛かることに気を付けておきましょう。
例えば、専用寮の1つである東京飛躍寮では、初期費用として入寮費12万円を支払う必要があります。
また、食事提供が行われることや水光熱費が加算されていることもあり、月々の寮費も高くなります。
寮費(水光熱費込み) | 管理費 | |
---|---|---|
東京飛躍寮 | 147,000円 | 15,000円 |
ローレルハウス横浜 | 149,000円 |
一人暮らしの際に掛かる費用やそのメリットデメリット、寮生活に掛かる費用やそのメリットデメリットを慎重に比較した上で入寮の検討を行いましょう。
専用寮のデメリット②良くも悪くも一日中勉強のことを考える
こちらは客観的なデメリットではなく、受験生の精神面を考慮したデメリットの1つです。
「予備校に通って志望校合格を目指す!」という生活をするにあたって、精神的なバランスの取り方は人それぞれ異なります。
「勉強は塾校舎の自習室をフルに活用して行い、家ではしっかり休むメリハリのついた生活をしたい」という方には入寮はおすすめできないかもしれません。
専用寮に入寮して受験勉強生活を送る場合、自習室にいる寮生たちや食堂でも勉強する寮生たちと生活することになるため、どうしても1日中受験勉強のことを意識することになります。
ここに適応できるかできないか、受験まで周りに食らいついていけるかどうか、事前によく考えておきましょう。
河合塾には推薦寮も
河合塾には、上記で紹介した専用寮だけでなく推薦寮というものも存在します。
専用寮は河合塾生しか住むことができませんが、推薦寮には河合塾生以外の学生や社会人も生活しています。
通いたい塾校舎との距離や費用面との兼ね合いも考慮した上で、こちらも検討してみてはいかがでしょうか?
【河合塾専用寮】入寮検討時に確認したいメリット・デメリットを解説|まとめ
河合塾の専用寮に入寮すると、食事提供や寮長・寮母の生活面のサポートも受けつつ万全な状態で受験勉強に臨むことができます。
しかしその一方、費用面や受験生1人ひとりの精神的なバランスの取り方を考慮した場合、デメリットが発生する場合があります。
河合塾専用寮への入寮を考えている方は、保護者の方とメリット・デメリットを比較検討した上で話し合いを進めましょう。