みなさん、大学に行く目的は何ですか?
もう1度学びたい、過去に実現できなかった夢を叶えるなど、大学受験をする社会人の目的は人それぞれだと思います。
入試制度を1つとっても、一般入試を受ければいいのか?それとも社会人入試を受験すべきか?迷ってしまいますよね。 それ以前に各大学の入試内容にも大きな違いがあり、科目数や出題範囲など、調べるべきことはたくさんあります。
一方、受験勉強は独学で勉強する事も可能です。また、予備校に通いながら大学受験することもできますがいずれの選択もメリット、デメリットがあります。
社会人が大学受験をする意味を考え、最短ルートで大学に合格するコツを一緒に考えていきましょう。
大学を目指す目的を明確にする
高校生や浪人生と、社会人の大学受験では大学に入学する目的が若干異なります。
高校生の場合は既定路線に従って大学に進学することがほとんどのため、あまり目的意識がなく、学力と偏差値の関係のみで志望校を選ぶ傾向がありますが、社会人にはその目的にいくつかのパターンが見られます。
学歴を手に入れるための大学受験
社会人になってから学歴コンプレックスを感じること、よくありますよね。
学歴はその1つですが、2020年度の大学進学率は54.4%と過去最高を記録しており、実際に就職してから高卒と大卒の違いによるギャップを感じた人は多いようです。
高卒と大卒では基本給も違なり、配属される部署や役職も変わり、割の合わない学歴差別に苦しめられた体験は苦痛そのものです。
それを克服し、世間体やキャリアアップを実現するためには大学進学が必須条件になっている会社も多くあります。
資格取得を目指すための大学受験
大学進学しなければ取得できない資格というものがありますが、その最たる例は教員免許です。
大学で所定の単位を取り、教育実習を受けなければ教員免許を取得することができないものの、教員免許を持っていれば公立・私立の学校で教鞭をとることが可能です。
また、学芸員になるにも、大学での単位取得が義務付けられています。
医師免許や、薬剤師免許の取得を目指す国家試験の受験も医学部などの卒業が必須条件になっているなど特定の職業に就くために大学に入り直す再受験の社会人が年々増えており、特に医療系学部の人気は高まるばかりです。
この資格取得を目指す社会人は目的意識がはっきりしているタイプですが、キャリアステージを実現するためには絶対、大学進学が欠かせないと自覚しているようです。
生涯学習を続けるための大学受験
社会人になっても学び続ける意欲をもつことはとても大切なことです。
語学を学んだり、 芸術・文化に触れることは生涯学習の1つですが、もっとアカデミックな学問的造詣を深めたいと思い、大学での勉強や知識習得・学問の学び直しを目指すことがあります。
文系学部を卒業したけれども、憧れていた理系学部で知識を深めたい、政治に興味があり法学部で政治学を学ぶなど、単純に“学ぶ”ことを目的にするタイプです。
この人たちは探究心があるため、大学卒業後大学院に進学する割合が高いことでも知られています。
2020年度の大学院の社会人進学率は、修士課程が約9.8%、博士課程が約43.2%となっており、MBAや政治学の博士号を取得する方も多く、後々大学で教鞭をとる方もいるくらいです。
学ぶ意欲があれば、どのような環境でも人生においてプラスの作用を与えてくれるものです。
社会人入試の選抜方法とは?
社会人が大学に入学する方法は大きく分けて3つあり、
オーソドックスな方法が「一般入試」
次に「社会人専用の入試選抜」
最後に「3年次編入」
を利用する制度です。
どの制度を利用するかは、社会人受験生の現状と照らし合わせることが必要です。
一般入試で大学受験する
大学受験を志す社会人にとって一般入試はハードルが高い受験方法です。
高校生や浪人生などが受験する入試制度のため、 国立大学では5教科7科目、私立大学でも3教科3科目など 、高校で習った学習内容を再び勉強し直す必要が出てきます。
そこで奥の手を利用し1教科もしくは2教科入試を実施している大学を狙います。
これなら社会人にとっても受験勉強する負担が大幅に削減できるとともに、いわゆる難関大学と言われるところでも1科目受験を実施しているため難関大学への挑戦も可能ですす。
例えば、 慶應大学の総合政策学部と環境情報学部においては、「数学または情報」、また「外国語」の1教科と「小論文」のみで受験できます。
ただ、難易度は私大トップクラスです。
この他の有名大学では、青山学院大学の英米文学科や、関西学院大学の国際学部でも実施されています。
社会人入試選抜を利用する
社会人が大学受験をするにあたって本命と言えるのが社会人入試選抜ですが、これはあらかじめ若干の社会人枠を設定して行う入試制度です。
福岡大学を例にします。
福岡大学では4月1日までに満23歳に達する方を条件とし、募集人員は若干名、ただし商学部第二部は20人程度です。
入試方法は、「小論文」のみや、「1教科」に加え「小論文」を課す方法が採用されており、人気が高い薬学部でも、化学小論文・面接のみで受験が可能です。
現役生と競合することなく受験できるシステムは魅力そのものであり、最近では社会人入試選抜を導入する動きが各大学で広がっています。
3年次編入からの大学受験
3年次編入とは、希望する大学に3年生から編入できる制度です。
条件は他の大学において教養課程を修了していること、または短大や専門学校を卒業していることがあげられますが、2年間で卒業できるため在学期間の短縮にもつながり、国公立・私立大学問わず実施されています。
3年次編入入試は、7月頃から始まり11月までの数か月の間で試験が行われ「英語」「小論文」「面接」などを課す大学が多いようですが、一般入試に比べると科目数が大幅に削減されているのが特徴です。
社会人が大学受験を成功させる秘訣
社会人の大学受験にはいくつもの壁が立ちはだかっていますが、大学を目指す会社員・主婦・リタイヤ組・全ての人々に共通する課題です。
そこで大事なのは要領とコツです。
最大の試練である入試を突破するには、予備校や塾・通信教育を利用することをおすすめします。
大手予備校の講座を利用するメリット
河合塾・駿台予備校・東進ハイスクール・武田塾などの大手予備校にはいくつもの講座が設置されていますが、大学別や学力によるクラス分けによるものが大半です。
社会人受験生向けの専用講座は存在しませんが、 河合塾には大学編入コースが開設されています。社会人が大学受験をするにあたって、どのような入試制度を利用するにしても、英語は絶対に必要な教科になるため、プロ中のプロである大手予備校の英語講師を活用して受験対策を行う方法が1番の近道になります。
一般受験または社会人入試でも、受験特有の解き方を学んでいないとレベルアップは図れません。
予備校の英語講座を利用することは、そのテクニックを身につける上でも欠かせない条件といえそうです。
武田塾をすすめる理由は?
武田塾は、予備校や塾業界において「授業をしない」ユニークなスタイルを確立しました。
これは、それぞれの生徒さんに合ったペースでできる勉強として、社会人受験生にマッチした方法です。
ブランクからのスタートでは集団授業はどうしても非効率になりかねませんが、個別指導の武田塾では納得できるまで理解し、勉強ができるまで教えることにこだわっているためです。
そのノウハウが社会人受験生にピッタリ合い、勉強する環境としては申し分ないと考えます。
社会人の受験勉強で大切なのは、合理的かつ効率的に行動すること、それは仕事や家事などで必要とされる能力ですが、社会人には自然とその能力が身についています。
武田塾の学習スタイルとの相性から受験勉強がはかどること間違いないでしょう。
独学で受験するデメリット
独学で大学受験にチャレンジすることもでき、独学だと好きな時間に勉強できお金もかからないため社会人の大学受験では重宝されています。
しかし、社会人はブランクがあるため勉強の仕方を忘れている方が多く、市販の参考書を購入して勉強を進めても問題の解き方が分からないということがあるため、独学受験ほど困難を極めることはありません。
高校生なら学校の先生に質問でき、予備校に通う浪人生も同じく受験のプロに質問できる環境がありますが、 社会人ほど大きなハンディキャップを負っている受験生はいないものです。
お金の節約と予備校に通う煩わしさから安易に独学受験を選択すると、結局、遠回りをしてしまい、大学に合格するまで時間を費やすことになってしまいそうです。
よほど学力に自信がある方でないとおすすめできる受験方法ではありません。
社会人が大学受験を成功させるコツ ❘ まとめ
各大学では社会人受験生の受け入れを拡大しており、社会人であっても一般入試・社会人入試選抜・ 3年次編入などで受験することが可能です。
社会人が大学受験するにあたっては、大学の学部や学科によって試験の特色が異なり、難易度にも大きな差がありますが、総じて軽量入試を実施しているところが目立ちます。
社会人の大学受験では要領と工夫が求められますが、大学進学する目的を定め、なるべく必要最小限の科目で受験することをおすすめします。
そのためにも合格への最短ルートである予備校を利用し、自分に合った勉強法を確立するようにしたいものです。